...端近に三寶を二つ置いて...
泉鏡花 「遺稿」
...「端近で何の事(こっ)たい...
泉鏡花 「婦系図」
...端近く座っていた一人の女が驚いて飛び上り...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...その柄の端近くに抜かれた小指程の太さの穴に気付くと...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...かの女はいつもならさうした端近なところまで出て行くやうなことはないのであつたけれども...
田山花袋 「道綱の母」
...石崖(いしがけ)の上の端近く...
寺田寅彦 「あひると猿」
...つい端近(はしぢか)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...――背中の一方の端近くに真っ黒な点が二つあり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...もう一方の端近くには長いのが一つある...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...その家の端近くに出て物語などしあっていた...
堀辰雄 「姨捨」
...端近い革張の椅子に腰を下ろした...
堀辰雄 「菜穂子」
...春暖漸く催うして鳥の声いとうらゝかに聞えしある日病の窓を開きて端近くにじり出で読書に労(つか)れたる目を遊ばすに...
正岡子規 「小園の記」
...閑散な家では退屈さに婦人たちさえ端近く出て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「そこではあまりに端近でございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雪の日の斯かるけしきを端近く出でて望めど...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...家々の軒端近く繞りめぐつてゐる小川の氷が碎けて...
吉江喬松 「山岳美觀」
...こちらは三郎盛綱というがさつ者でござる」「端近(はしぢか)だ...
吉川英治 「源頼朝」
...「いとつややかなる板の端近う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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