...この橋は両端近くで...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...端近(はしぢか)に三宝(さんぼう)を二つ置いて...
泉鏡花 「遺稿」
...往来(ゆきき)に端近(はしぢか)な処に居ながら...
泉鏡花 「浮舟」
...端近い女部屋から終(つい)に奥深い女部屋に伝わった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...百姓家かお寺かも判らぬというような野中の小寺のことでありますから端近くかけているのでありましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...仏蘭西(フランス)風の女用上靴(うわぐつ)と一しょに端近(はしぢか)の床にころがっているのを発見したのだが...
谷譲次 「踊る地平線」
...頭を炉格子の端近くの地面に転がしたまま...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...先端近くになって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...橋の先端近くまでゆっくり歩いていって...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...大阪の東の端近く...
直木三十五 「死までを語る」
...それだが此(こ)れもそんなことを云(ゆ)つたつて仕方(しかた)がないがね」内儀(かみ)さんは聳然(すつくり)と立(たつ)ては居(ゐ)るが到底(たうてい)枯死(こし)すべき運命(うんめい)を持(も)つて居(ゐ)る喬木(けうぼく)の數本(すうほん)を端近(はしぢか)に見上(みあげ)ていつた...
長塚節 「土」
...それでも折り曲げた足の先が閾にさはるほどの端近である...
平出修 「夜烏」
...女は端近くにいた夫を前にして...
堀辰雄 「曠野」
...その家の端近くに出て物語などしあっていた...
堀辰雄 「姨捨」
...それを取り次いだので「そんな端近くでも構いませんでしたら――」と返事をさせた...
堀辰雄 「ほととぎす」
...「そこではあまりに端近でございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ここはご休息なさるにしては端近(はしぢか)です...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「いとつややかなる板の端近う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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