...端舟(はしけ)で二三里(にさんり)も揉(も)まれなければ成(な)らぬ...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...端舟(はしけ)も...
泉鏡花 「印度更紗」
...端舟と楽隊との費用を除き...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...十六艘の端舟に曳かれて港にはいつてきつつある「オランダ入船」も...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...端舟(はしけ)の船頭が二人の客を乗せて...
中里介山 「大菩薩峠」
...水の瀬が開ける音がしたのは一隻の端舟(はしけ)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...死んだものの思いのかかった端舟だから...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...われらはどうせ淦水(あか)汲みだから、海に落ちて死ぬことは厭わないが、端舟を捨てて、懇ろに弔ってくれると思えばこそ諦めもする...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...あの端舟さえ捨てなかったらと...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...端舟がないばかりに漕ぎつけることもできない...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...キビキビしたようすで端舟をくりだし...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...迎いの端舟がついそこまで来ている...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...そこへ端舟が着いて...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...端舟はいつか大船の下に着いていた...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...端舟に乗り移った...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...迎いの端舟に乗って陸にあがった...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...それにまたここの端舟のおそいことはどうだ...
柳田国男 「雪国の春」
...そん時に漂流端舟(ながれボート)に這(は)い上ってハンカチを振ったのが彼小僧(あいつ)のSOSの振出(ふりだ)しだそうですがね...
夢野久作 「難船小僧」
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