...端然と控へてゐたが...
芥川龍之介 「枯野抄」
...一人は端然と控へたままで...
薄田泣菫 「茶話」
...端然として何の変ったところもないのです...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...結納のことその他万端然(しか)るべく取極めて下すって結構である...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大人(おとな)しく端然と控えて居る...
谷崎潤一郎 「少年」
...端然と坐していた...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...腕を拱(こまね)き端然と坐っていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとり端然と控えていることしばし...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂(さび)しげな孔子の顔が端然(たんぜん)と正面を向いている...
中島敦 「弟子」
...此野暮臭い支度をして居ながら女は端然として坐して居る...
長塚節 「佐渡が島」
...袴をつけて端然たる姿が餘り變つたので一寸見には分らなかつたのである...
長塚節 「佐渡が島」
...端然として一列に並んでいた...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...端然(たんねん)と恋に焦(こが)れたもう雛(ひいな)は...
夏目漱石 「虞美人草」
...屹(きっ)と挙げた顔には端然として...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...端然と腰かけたなり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...威儀端然と正していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...人形のように端然(たんぜん)としている...
吉川英治 「新書太閤記」
...端然と洞穴(ほらあな)にこもって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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