...その微妙な表情から彼女の心境の「端倪」が見えた...
...彼の言葉遣いに不信感を持ったのは、彼が事実を隠そうとしている「端倪」だった...
...彼女が不機嫌なのは、昨晩のメールの内容から「端倪」がつかめた...
...彼の発言からは、彼が怒っていることが「端倪」として感じられた...
...彼女の行動からは、彼女が何かを隠している「端倪」が感じられた...
...6.トルストイの小説の影響は全歐洲にとつて端倪すべからざる效果を伴つた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...『しかし』といふのは端倪すべからざる言葉である...
高田保 「貸家を探す話」
...ドリスが端倪(たんげい)すべからず...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...絢爛(けんらん)たる才気と洗錬された趣味と該博な知識とを有(も)った・端倪(たんげい)すべからざる才人だった...
中島敦 「光と風と夢」
...古代中国人の端倪すべからざる夢幻的な神仙思想が...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...要するに端倪すべからざる空談(くうだん)である...
夏目漱石 「それから」
...要するに端倪(たんげい)すべからざる空談である...
夏目漱石 「それから」
...まことに端倪(たんげい)すべからざるものであったが...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...これまた一種端倪(たんげい)すべからざる勢力である...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...端倪(たんげい)すべからざるタヌの主張によったもので...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...加十の境遇ほど端倪すべからざるものはない...
久生十蘭 「魔都」
...あまりに凝りすぎて尋常な読者にはとうてい端倪(たんげい)すべからざるようなのも香(かぐわ)しくない...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...実に実に端倪すべからざるいきさつであると感服もいたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...逍遙子が用語の變通自在にして逍遙子が立言の殆(ほとんど)端倪(たんげい)すべからざりしを知るに足らむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...その鬼神も端倪(たんげい)すべからざる痛快的逸話の中にも牢乎(ろうこ)として動かすべからざる翁一流の信念...
夢野久作 「近世快人伝」
...殆ど端倪(たんげい)すべからざるものあり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...端倪(たんげい)すべからざる一大強国を成した...
吉川英治 「三国志」
...家康を急襲せんと試みたり――とにかく端倪(たんげい)できないものがなおあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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