...その微妙な表情から彼女の心境の「端倪」が見えた...
...彼の言葉遣いに不信感を持ったのは、彼が事実を隠そうとしている「端倪」だった...
...彼女が不機嫌なのは、昨晩のメールの内容から「端倪」がつかめた...
...彼の発言からは、彼が怒っていることが「端倪」として感じられた...
...彼女の行動からは、彼女が何かを隠している「端倪」が感じられた...
...端倪(たんげい)すべからざる角度に両側から迫っている...
谷譲次 「踊る地平線」
...ドリスが端倪(たんげい)すべからず...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...いくら端倪すべからざるドリスでも...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...天地万物の運動はすべて人間には端倪(たんげい)する事の出来ぬ渾沌(こんとん)たるものになるであろう...
寺田寅彦 「方則について」
...絢爛(けんらん)たる才気と洗錬された趣味と該博な知識とを有(も)った・端倪(たんげい)すべからざる才人だった...
中島敦 「光と風と夢」
...要するに端倪すべからざる空談(くうだん)である...
夏目漱石 「それから」
...要するに端倪(たんげい)すべからざる空談である...
夏目漱石 「それから」
...まことに端倪(たんげい)すべからざるものであったが...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...これまた一種端倪(たんげい)すべからざる勢力である...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...端倪(たんげい)すべからざるタヌの主張によったもので...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...端倪(たんげい)すべからざるタヌが咄嗟(さっそく)の思い立ち...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...浜村屋のやり方は端倪(たんげい)すべからずですからなア」路考の方へ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...加十の境遇ほど端倪すべからざるものはない...
久生十蘭 「魔都」
...実に実に端倪すべからざるいきさつであると感服もいたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...逍遙子が用語の變通自在にして逍遙子が立言の殆(ほとんど)端倪(たんげい)すべからざりしを知るに足らむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...然も端倪(たんげい)し難いほど複雑な意図をもって...
山本周五郎 「新潮記」
...端倪(たんげい)すべからざる一大強国を成した...
吉川英治 「三国志」
...そう簡単に端倪(たんげい)すべき者ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
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