...そこらの農夫が木の端くれで刻んだか...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...謂(い)わば文化人の端くれだ...
太宰治 「男女同権」
...これでも男の端くれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...拙者もこれで医者の端くれでございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...しんがりにかく申す清澄の茂太郎もこれで男の端くれなんですかく数えてみまするとこの無名丸の中には男と名のつく者が都合十三人それなのに女というものは登さんのばあやさんお松さんそれからもゆるさんその三人きりなんです十三人の男に三人の女――もし駒井船長が理想の...
中里介山 「大菩薩峠」
...これでも画家の端くれだ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...人間の端くれは判つて居るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「拙者も武士の端くれだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――尾羽(をは)打枯(うちか)らして居るがこれでも武士の端くれだぞ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「私はこれでも武士の端くれだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...落ち果てても庵平太郎武士の端くれだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やくざものの端くれ...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...京の人であることを標榜(ひょうぼう)していた王族の端くれのような人から教えられただけの稽古(けいこ)であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かの十常侍(じょうじ)などいう佞臣(ねいしん)の端くれだろう...
吉川英治 「三国志」
...そちも一味の端くれであろうが」とわざと脅しをかけてみると...
吉川英治 「三国志」
...厩組(うまやぐみ)の端くれになと...
吉川英治 「新書太閤記」
...陪臣(ばいしん)の端くれで...
吉川英治 「新書太閤記」
...平家の門葉(もんよう)の端くれへ頒(わ)けられてしまうかも知れない――という疑心暗鬼(ぎしんあんき)も手つだってくる...
吉川英治 「親鸞」
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