...ちと商売人の端くれで...
泉鏡花 「歌行燈」
...ちとばかりその端くれを...
泉鏡花 「婦系図」
...茶の端くれなりと出来るものじゃない...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...そこらの農夫が木の端くれで刻んだか...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...お行儀作法の端くれでも教へ込まなければなるまいと...
薄田泣菫 「茶話」
...どろぼうの端くれだな...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間の端くれは判っているが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...痩せても枯れても大瀧清左衞門は武士の端くれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なまくらでも何んでも浪人者の平太郎『武士の端くれ』と自分でも威張(ゐば)つた男が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでも江戸っ児(こ)の端くれかい...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...武士の端くれを汚すさえ後ろめ度い――...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...これほどのスクープをたとい未熟なりといえども雑報記者の端くれなる古市加十が雲煙看過しているものであろうか...
久生十蘭 「魔都」
...わたしは人の端くれ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...頼春も武士の端くれ」「ならば...
吉川英治 「私本太平記」
...「一族の端くれたりといえども...
吉川英治 「新書太閤記」
...陪臣(ばいしん)の端くれに埋もれさせておく惜しさよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……まだ人間の端くれでございましょうが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...お坊主の端くれまで...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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