...兵士は人を攘(はら)はんことに力を竭(つく)せり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...然るに畏くも 至尊統治の下に在りて施政の職に当れる栃木県地方官及下僚官吏ハ 聖旨を遵奉して吾等村民の生命財産を保護するに力を竭くさず...
田中正造 「非常歎願書」
...故に精を窮め理を竭せるには非ずと雖も今日の讀詩界に小補なくんばあらず...
土井晩翠 「天地有情」
...ただ百姓の力を罷(つか)らし百姓の財を竭(つく)し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...最早(もはや)力竭(つ)き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...心血を竭くして古今の沿革を講究したり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...之れが監督者たる行政官庁の職責を竭さゞるもの亦其の一大原因たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...浜村蔵六が植桜之碑には堤上桜樹の生命は大抵人間と同じであるが故に絶えずこれが補植に力を竭(つく)さなければならぬと言われている...
永井荷風 「向嶋」
...鼠麹草(はゝこぐさ)の花(はな)が皆(みな)投(な)げ竭(つく)されて與吉(よきち)は又(また)おつぎを喚(よ)んだ...
長塚節 「土」
...喫み竭し枯らさむときに...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...和田氏たる者力を竭して其秘密を保つべきことなるは理の當然なれば...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...我州民ノ膏血ヲ竭(つく)サシメタリ...
福沢諭吉訳 「アメリカ独立宣言」
...いよいよ策竭(つく)るに至りて城を枕に討死(うちじに)するのみ...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...したがって尾閭禁ぜず滄海(そうかい)竭(つ)きた齶蠅(がくよう)連は更なり...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし純忠の志を地下に竭(つく)し...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...全力を竭(つく)して活動の結果...
夢野久作 「暗黒公使」
...僕は忠義を竭すよ...
横光利一 「旅愁」
...庶(ねが)わくは駑鈍(どどん)を竭(つく)し...
吉川英治 「三国志」
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