...福円の妻女は至って優しい慈悲深き質(たち)ゆえ親も及ばぬほど看病に心を竭(つく)し...
関根黙庵 「枯尾花」
...途中で根(こん)竭(つ)きて首を縊(くく)ったり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...刀水竭(つ)くといえども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...其の語を行ること奇警なるは大隈伯の妙處なり若し夫れ談論滔々として竭きざるの概に至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の權變の才を竭くして内より藩閥を控制せむとしたるを認むべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...心血を竭くして古今の沿革を講究したり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...軈(やが)て藁(わら)が竭(つ)きると傭人(やとひにん)は各自(てんで)に其(その)繩(なは)を足(あし)から手(て)へ引(ひ)つ掛(か)けて迅速(じんそく)に數(かず)を計(はか)つては土間(どま)から手繰(たぐ)り上(あ)げながら...
長塚節 「土」
...落葉が大抵掃き竭されて秋草は刈り去られて冬らしくなつた庭が蒼い空のもとにからりとして来た...
長塚節 「隣室の客」
...今はもう進んで穿鑿する気力も竭(つ)き勇気も沮(はば)んだ...
二葉亭四迷 「浮雲」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「国歌の人を鼓舞して忠誠を貫かしめ人を劇奨(げきしょう)して孝貞(こうてい)を竭(つ)くさしめ」云々「豈(あに)翅(ただ)に花を賞し月を愛(め)で春霞に思(おもい)を遣(や)り風鳥に心を傾くる」云々の数行...
正岡子規 「人々に答ふ」
...毎(いつ)も人を食う奴は勢竭(つ)き歯弱れる老虎で村落近く棲み野獣よりも人を捉うるを便とす...
南方熊楠 「十二支考」
...怪物に魂を食わるるとその人個人として自存が成らず心身全滅して再生また極楽往きの望み竭(つき)ると懼(おそ)れたのだろ...
南方熊楠 「十二支考」
...したがって尾閭禁ぜず滄海(そうかい)竭(つ)きた齶蠅(がくよう)連は更なり...
南方熊楠 「十二支考」
...柏軒も亦身命を賭して其責(せめ)を竭(つく)したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし越前侯は蘭医に療治させようとしてあらゆる手段を竭された...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...五百らは路用の金が竭(つ)きた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...全力というよりも寧(むし)ろ死力を竭(つく)して奪い合っているほどの怪奇を極めた精神科学の実験そのものの魅力のために私の魂がもう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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