...然るに畏くも 至尊統治の下に在りて施政の職に当れる栃木県地方官及下僚官吏ハ 聖旨を遵奉して吾等村民の生命財産を保護するに力を竭くさず...
田中正造 「非常歎願書」
...故に精を窮め理を竭せるには非ずと雖も今日の讀詩界に小補なくんばあらず...
土井晩翠 「天地有情」
...最早(もはや)力竭(つ)き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...其の權變の才を竭くして内より藩閥を控制せむとしたるを認むべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大抵一期の時代事業終ると共に竭くるものたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...林(はやし)が竭(つ)きて田圃(たんぼ)が見(み)え出(だ)した...
長塚節 「土」
...砂糖(さたう)が竭(つ)きた時(とき)與吉(よきち)は其(その)べとついた手(て)をお袋(ふくろ)の口(くち)のあたりへ出(だ)した...
長塚節 「土」
...三蔵 (力竭(つ)きて上(あが)り框(かまち)に手をかけて伏す)時次郎 野郎共...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...和田氏たる者力を竭して其秘密を保つべきことなるは理の當然なれば...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...流石(さすが)に氣根(きこん)も竭果(つきは)てけん茫然(ばうぜん)として立(たち)つくす折(をり)しも最少(もすこ)し參(まゐ)ると御座(ござ)いませうと話(はな)し聲(ごゑ)して黒(くろ)き影(かげ)目(め)に映(うつ)りぬ...
樋口一葉 「別れ霜」
...猪自ら誇りて曰う〈摩竭鴦二国...
南方熊楠 「十二支考」
...怪物に魂を食わるるとその人個人として自存が成らず心身全滅して再生また極楽往きの望み竭(つき)ると懼(おそ)れたのだろ...
南方熊楠 「十二支考」
...愛想竭(づ)かしを述べて御諸山(みもろやま)に登り去り...
南方熊楠 「十二支考」
...別段力をその馴養に竭(つく)さなんだので...
南方熊楠 「十二支考」
...猪自ら誇って曰く、摩竭と鴦の二国、我汝とともに闘うを聞かん、汝来って我と戦え、何を以て怖れて走る...
南方熊楠 「十二支考」
...モロッコの諸部族、多くは新婦亂髮で帶なしに新夫の室に來り、スラヴ諸民も亦新婦は髮を亂し、波蘭の或部分では新夫が新婦の編髮を解くといふ(Westermarck, upi supra)非雲二出一身冷汗一、氣力已竭、云々...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...矢竭(つ)きた形だね...
夢野久作 「爆弾太平記」
...庶(ねが)わくは駑鈍(どどん)を竭(つく)し...
吉川英治 「三国志」
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