...あまりの奮闘に精力を竭尽して斃れた先生は斯学における最大の偉勲者であることは曰う迄もない...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ネチネチとトロ火で油煎(あぶらいり)されるように痛めつけられたら精も根も竭(つ)きて節々(ふしぶし)までグタグタになってしまうと...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...然るに畏くも 至尊統治の下に在りて施政の職に当れる栃木県地方官及下僚官吏ハ 聖旨を遵奉して吾等村民の生命財産を保護するに力を竭くさず...
田中正造 「非常歎願書」
...大抵一期の時代事業終ると共に竭くるものたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而して閣下は當時の内閣に首班として慘憺の經營を竭くし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...議論滔々として竭きざるは沼南に及ばず然れども志氣雄邁...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...心血を竭くして古今の沿革を講究したり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...之れが監督者たる行政官庁の職責を竭さゞるもの亦其の一大原因たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...起竭力之兵...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...鼠麹草(はゝこぐさ)の花(はな)が皆(みな)投(な)げ竭(つく)されて與吉(よきち)は又(また)おつぎを喚(よ)んだ...
長塚節 「土」
...さうなつてからは勘次(かんじ)は竭(つ)きるまで能(よ)く燒(や)いた...
長塚節 「土」
...待つ人の遂に來らねば徒らにおもひを焦すに過ぎず醫術の限を竭して後は病はいかに成り行くべきかと心もこゝろもとなくて...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...今はもう進んで穿鑿する気力も竭(つ)き勇気も沮(はば)んだ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...毎(いつ)も人を食う奴は勢竭(つ)き歯弱れる老虎で村落近く棲み野獣よりも人を捉うるを便とす...
南方熊楠 「十二支考」
...一夜大蜥蜴燈の油を吸い竭(つ)くしたちまち消失するを見...
南方熊楠 「十二支考」
...踵(つ)いで至つた清川即当蒔の多峰と倶に看護に力を竭し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...庶(ねが)わくは駑鈍(どどん)を竭(つく)し...
吉川英治 「三国志」
...ハタと竭(や)んだ虫の音もふたたび何事もないように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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