...蒼黒く石垣を浸している竪川(たてかわ)の水を見渡して...
芥川龍之介 「妖婆」
...天神川も溢れ、竪川も溢れ、横川も溢れ出したのである...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...竪坑の底も、やっぱり明かるかった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...続いて狭い竪坑の出口で圧死者などの出ないように...
大阪圭吉 「坑鬼」
...これについて思い出すのは古いアッシリアの竪琴(たてごと)と正倉院にある箜篌(くご)との類似である...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...甘藷苗の竪植(たてうえ)もせぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...白っぽい竪縞(たてじま)の銘仙の羽織...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...魂より発して竪琴(たてごと)のように伴奏する旋律を取り去る時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...本所竪川(ほんじょたてかわ)...
永井荷風 「日和下駄」
...竪町(たてまち)の正念寺の角を曲って二の堀の際(きわ)を歩いて行くうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つは竪(たて)に繰って...
夏目漱石 「行人」
...漆喰の白壁には太い樫(オーク)が歪(ゆが)みなりに竪横に組み合わされてある...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...やさしく彼の肩をたゝいて「お休み」と言った伊藤の故郷は「寒流」の流れるうすらさむい里だ彼は荒れすさんだ心の大陸の廃墟へ帰って行った敗北の竪琴は彼のがらんどうな胸の中でぶーんぶーんと横っちょに揺れながら「サヴェートになったら帰っておいで」と彼に告げた5 工屋戦二同志工屋戦二―――この若い労働者はわたしらに...
槇村浩 「人民詩人への戯詩」
...いつか竪穴のこと話していたの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...双竪幅(さうじゆふく)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もうとげとげしい毛を竪ててふくれるな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...両の頬に竪皺(たてじわ)が刻まれ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...左の頬に深い竪皺(たてじわ)がより...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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