...まるで竪琴(たてごと)の絃(いと)をはじきでもするかのように...
海野十三 「宇宙戦隊」
...続いて狭い竪坑の出口で圧死者などの出ないように...
大阪圭吉 「坑鬼」
...北海道諸地方現存の竪穴よりは石器時代土器石器の破片出づ...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...竪穴の總數は甚だ多きものと知るべし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...懐(ふところ)にも背にも幼稚(おさな)き子ら二人ばかりも横竪に並臥(なみふ)したり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...直に皇帝に謁見して宦官閹竪の皇室を誤まるを痛言すること二時間に亙り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...本所(ほんじよ)の竪川(たてかは)...
永井荷風 「水 附渡船」
...菅笠(すげがさ)をかぶって竪縞(たてじま)の風合羽(かざがっぱ)を着...
中里介山 「大菩薩峠」
...竪(たて)に截(き)って...
夏目漱石 「虞美人草」
...カンテラの灯(ひ)は暗い中を竪(たて)に動いて行く...
夏目漱石 「坑夫」
...横竪(よこたて)の目盛りは一手(ひとて)ごとに埋(うま)って行くのだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...銭形の平次が竪川の材木置場に駆け付けたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして右の手の示指(ひとさしゆび)を竪(た)てゝわたくしに見せるのです...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...汝毛竪(た)ちて森々(しんしん)たり...
南方熊楠 「十二支考」
...竪穴が原始の農業生活をうつしていると知ると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...フランツは麻のようなブロンドな髪が一本一本逆に竪(た)つような心持がして...
森鴎外 「木精」
...甲斐の左の頬にふかい竪皺(たてじわ)がよった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ヴァイオリンと竪琴(ハープ)とでそれに和した...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
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