...まづ坑山の竪坑の底に立つてゐるやうな心もちだと思へば間違ひない...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...竪川(たてかわ)も溢れ...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...竪坑は明かるかった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...紅絵の取り来りし小形の竪絵を改めて方形となしぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...さっぱりした竪縞(たてじま)の袷(あわせ)の筋目も正しいのを一着に及んで...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「土」
...竪(たて)に溝(みぞ)の入(い)つた青い笠(かさ)が掛(か)けてあつた...
夏目漱石 「それから」
...楽堂を竪(たて)に貫(つら)ぬいている...
夏目漱石 「野分」
...文鳥は膨(ふく)らんだ首を二三度竪横(たてよこ)に向け直した...
夏目漱石 「文鳥」
...二相生町二丁目の阿波屋榮之助の家といふのは、雜穀問屋には相違ありませんが、何百年續いた町名主で、何んとかいふ苗字(めうじ)まで許されて居り、竪川に臨んで、一町内を睥睨(へいげい)する宏大な構へでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは六尺ほどの竪穴でその横っ腹に人が這って行けるほどの横穴がつづいている...
久生十蘭 「魔都」
...「先生」はわたしたちをいちばん近い竪坑(たてこう)に連(つ)れて行った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...なにしろわたしたちがかくれた竪坑(たてこう)はひどい傾斜(けいしゃ)になっていて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...竪穴の水平断面があらわれたのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...双竪幅(さうじゆふく)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...机の向側に夷(えびす)麦酒(ビイル)の空箱が竪(たて)に据えて本箱にしてあることであった...
森鴎外 「二人の友」
...故に横に之を説くも竪(たて)に之を論ずるも...
山路愛山 「明治文学史」
...八寸のいもを竪(たて)に切って丁寧に皮をむき...
山本笑月 「明治世相百話」
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