...或(あるひ)は相(あひ)竝行(へいこう)してゐる場合(ばあひ)が多(おほ)く認(みと)められる...
今村明恒 「火山の話」
...木造(もくぞう)竝(ならび)に西洋風(せいようふう)の家屋(かおく)につき耐震構造法(たいしんこうぞうほう)など殆(ほと)んど完全(かんぜん)の域(いき)に進(すゝ)んだ...
今村明恒 「地震の話」
...中にも欅の竝木の見事なるは...
大町桂月 「東京の近郊」
...さつさと投げこまれた寢床をのべて二人竝んでぐつすりいそいで眠つたのをさうだ...
千家元麿 「自分は見た」
...この月の光をも盃に受けて竝んで夜を更してゐると思ふと...
田山花袋 「道綱の母」
...そこに竝ぶ澤山の十字架の墓標の中に...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...證人の出頭及び證言竝びに記録の提出を要求することができる...
日本国 「日本國憲法」
...お義理だけの町役人が顏を竝べましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かのすばらしい情愁の毛竝をもてる「青猫」になるのだ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...うなゐらのくらく呼ばへる家竝に...
萩原朔太郎 「吹雪」
...大國(だいこく)と肩(かた)を竝(なら)べることが出來(でき)るくらゐのものがあります...
濱田青陵 「博物館」
...それらは洞穴(ほらあな)の傍(そば)にある番人小屋(ばんにんごや)にある小(ちひ)さな陳列室(ちんれつしつ)に竝(なら)べてありました...
濱田青陵 「博物館」
...その周圍(しゆうい)には陪塚(ばいちよう)といつて臣下(しんか)の人(ひと)だちの墓(はか)がたくさん竝(なら)んでをります...
濱田青陵 「博物館」
...またその竝(なら)べ方(かた)も今日(こんにち)とは少(すこ)し違(ちが)つてをりました...
濱田青陵 「博物館」
...しかし決して世間竝みに爲合(しあは)せではなかつたその淋しさうな作者すらも何んとなく爲合せに見え...
堀辰雄 「姨捨記」
...枯れた古い芦(あし)の幹が支柱のように竝立(へいりつ)している...
山本周五郎 「青べか物語」
...次から次と押し竝んで茂つてゐる森林の靜けさ美しさも私を醉はすものである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...奧の方には眞白妙に輝いた山の竝んでゐるのを見ると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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