...立錐の余地だに無く...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...客は廊下にまであふれて定刻には文字通り奥の大広間は立錐の余地もない有様だった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...どんな寒い冬の朝でも道場は暗いうちから満堂立錐の余地なく...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...立錐の余地もない雑沓(ひとごみ)で...
谷崎潤一郎 「Dream Tales」
...その立錐の余地もない中へ割り込んでしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう立錐の余地もなかった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...立錐の余地もない...
火野葦平 「花と龍」
...立錐の余地もなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...恒例をやぶって××新聞の講堂にかえられた会場は定刻前から立錐の余地もなく熱心な聴衆がつめかけていた...
平林初之輔 「人造人間」
...夜の部も立錐の余地なき大満員...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...老若の見物人で立錐の余地もなく...
牧野信一 「サクラの花びら」
...客席も立錐の余地のないような超満員で...
三浦環 「お蝶夫人」
...立錐の余地もない肉体の集団の下に埋められた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...さしもに広い法廷も立錐の余地がないくらい……普通の傍聴人や新聞社関係の人々は一人も入場を許さなかった故(せい)か法廷内の空気は一層物々しく厳粛を極めておりましたようで……その真ん中に...
夢野久作 「霊感!」
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