...立錐(りつすゐ)の地なき人ごみに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...立錐(りつすゐ)の地を剩(あま)さゞるこの大密畫は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...客は廊下にまであふれて定刻には文字通り奥の大広間は立錐の余地もない有様だった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...朱華表の傍ら、立錐の地、さゝやかなる掛茶屋あれど、人なし...
大町桂月 「冬の榛名山」
...満堂立錐の地もなく...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...桝に盛られたこの立錐(りっすい)の余地なき人間の一山は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その立錐の余地もない中へ割り込んでしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...場の内外は立錐(りっすい)の余地もない景気...
中里介山 「大菩薩峠」
...殆ド立錐ノ地ナシ...
成島柳北 「他山の石」
...廊下も便所の前も文字通り立錐の餘地もないほどに埋まつてしまつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...立錐の余地もなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...場内毎日立錐(りっすい)の余地なき盛況を現(げん)ぜしにても知らるべし...
福田英子 「妾の半生涯」
...夜の部も立錐の余地なき大満員...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...老若の見物人で立錐の余地もなく...
牧野信一 「サクラの花びら」
...客席も立錐の余地のないような超満員で...
三浦環 「お蝶夫人」
...立錐の余地もない肉体の集団の下に埋められた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...さしもに広い法廷も立錐の余地がないくらい……普通の傍聴人や新聞社関係の人々は一人も入場を許さなかった故(せい)か法廷内の空気は一層物々しく厳粛を極めておりましたようで……その真ん中に...
夢野久作 「霊感!」
...講堂は立錐(りっすい)の余地もなく人で埋(うま)った...
吉川英治 「親鸞」
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