...直ぐに立膝にもなり兼ねないよう...
泉鏡花 「婦系図」
...立膝の褄は深いが...
泉鏡花 「婦系図」
...いよいよ坐り草臥(くた)びれると能(よ)く立膝(たてひざ)をした...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...何一つろくにお手伝いしたこともないんでしょう」自分は立膝をして...
鈴木三重吉 「千鳥」
...(八)長火鉢の側に立膝して...
田澤稲舟 「五大堂」
...水色の紗に漉された和らかな電燈の光の中、屏風を背景に、立膝で、長襦袢からぬけ出した上半身……...
豊島与志雄 「操守」
...そして立膝(たてひざ)した長襦袢(ながじゅばん)の膝の上か...
永井荷風 「妾宅」
...正面切ったのは、色の白い、ちょっとぼうぼう眉のお公卿(くげ)さんと見えるような大姐御(おおあねご)、どてらを引っかけて、立膝で、手札と場札とを見比べている...
中里介山 「大菩薩峠」
...お品(しな)の硬着(かうちやく)した身體(からだ)は曲(ま)げて立膝(たてひざ)にして棺桶(くわんをけ)へ入(い)れられた...
長塚節 「土」
...御米(およね)は吃驚(びつくり)して立膝(たてひざ)の儘(まゝ)...
夏目漱石 「門」
...烟草すぱ/\長烟管に立膝の無作法さも咎める人のなきこそよけれ...
樋口一葉 「にごりえ」
...烟草(たばこ)すぱ/\長烟管(ながぎせる)に立膝(たてひざ)の無作法(ぶさはう)さも咎(とが)める人(ひい)のなきこそよけれ...
樋口一葉 「にごりえ」
...立膝になっている平馬に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「馬鹿にしてるね!」今野が立膝をしたなり腹立たしげに...
宮本百合子 「刻々」
...スカートのスソをみだしてグナリと立膝をした村子と...
三好十郎 「胎内」
...水浅黄(みずあさぎ)の蹴出(けだ)しの覗くのも構わず淫(みだ)らがましく立膝(たてひざ)をしている女の側に...
山本周五郎 「お美津簪」
...毒婦(どくふ)笑(わら)い恋(こい)の投(な)げ槍(やり)一お延(えん)は立膝(たてひざ)の前へ...
吉川英治 「剣難女難」
...そして、鉄砲の巣口(すぐち)の方をつかんで、左右の手に一挺ずつ水平に上げて、「こう片手に支えられる程の目量なら、かくの如くに、自由になりましょう」と、立膝になると、左右の手を甲乙なく振り廻して見せた...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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