...というのでかど先には人が何人も何人も立停って立聞きするという有様だった...
上村松園 「京のその頃」
...「立聞きなんて出来ませんよ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...立聞きのお幸が注進したので...
江見水蔭 「備前天一坊」
...」と畳みかけると医学士は軒の鳩ぽつぽや「世間」に立聞きされない様に急に声を低めて...
薄田泣菫 「飲酒家」
...それが却って彼の立聞きの好奇心を煽(あお)った...
豊島与志雄 「少年の死」
...変な人が立聞きしていた……そういう噂を...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...様子を立聞きして自分ばかりの妄想に耽けるより仕様がない………...
永井壮吉 「人妻」
...そっと郁太郎の傍に添寝(そいね)をしながら二人の話を立聞き――いや寝聞きです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お松は次の間の私々話(ひそひそばなし)をいやでも立聞きしなければ済まないことになったので...
中里介山 「大菩薩峠」
...能登守が立聞きをしているはずの廊下へ通(かよ)う扉(ドア)の方向でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...立聞きをすれば三尺下の地の虫が死ぬというたとえがありますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...立聞きをしていた田山白雲も...
中里介山 「大菩薩峠」
...私たちが居るものだから立聞きをして帰つたのであらう...
樋口一葉 「たけくらべ」
...立聞きはあたしの得意とするところだから...
久生十蘭 「だいこん」
...私は詳しく立聞きしてやらうと...
牧野信一 「二日間のこと」
...――――――――――――二人の子供が話を三郎に立聞きせられて...
森鴎外 「山椒大夫」
...立聞きをしては悪いということ位は...
森鴎外 「蛇」
...不躾(ぶしつけ)にも立聞きをしていたらしい...
山本周五郎 「思い違い物語」
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