...そこに立命の基礎を作り...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...おのおの安心立命の境裏に住せしむるなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...死後の御立命(ごりつめい)をおすすめに来たのです...
海野十三 「西湖の屍人」
...第一番に住職の黒崎禅翁が安心立命を説いていった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...アトクサレのない生活――さういふ生活にこそほんたうの安心立命がある...
種田山頭火 「一草庵日記」
...金のたまらぬ人間の安心立命(あんじんりゅうめい)の考え方を示すものである...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...京大事件で退職した法学部の教授達(佐々木惣一博士を筆頭として)は大部分立命館大学に鞍がえしたから...
戸坂潤 「社会時評」
...彼は安心立命を求むるの達人たるよりは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...金さえ儲ければ末長く安身立命出来るという観念が生じてしまった...
豊島与志雄 「潮風」
...もし昔から世俗で云う通り安心(あんじん)とか立命(りつめい)とかいう境地に...
夏目漱石 「門」
...一身あたかも空虚なるがごとくにして安心立命の地位を失い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...父母たる者が其行末を案じて為めに安身立命の法を講ずるは親子天然の至情ならずや...
福沢諭吉 「新女大学」
...安身立命の地を得ないのも過半は外見張り主義に原因しています...
村井弦斎 「食道楽」
...救いと安心立命(あんじんりゅうめい)を得ようとする...
矢部貞治 「政治学入門」
...道徳律以外は奇蹟と安心立命の保証に充満している...
山本周五郎 「新潮記」
...凡愚の立命でもあった...
吉川英治 「大岡越前」
...立命の地でもなし...
吉川英治 「親鸞」
...仏道の安心立命(あんじんりゅうめい)に至る道に...
吉川英治 「親鸞」
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