...急に皆そわそわ立ち騒ぐようなけはいがし出しましたから...
芥川龍之介 「妖婆」
...いつのまにか乱れた波の物狂わしく立ち騒ぐ沿海の青灰色に変わって...
有島武郎 「或る女」
...ごく少数のものが一時に去ると大きな図体をした会社がたちまち悲鳴をあげて立ち騒ぐのはあまりに大人気ない図ではないか...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...また人々の立ち騒ぐのが愉快さに...
井上円了 「おばけの正体」
...俄かに人の立ち騒ぐ声が聞えた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...志摩の國より熊野へわたる船にのりてよめる加布良古の三崎の小門をすぎくれば志摩の浦囘に浪立ち騒ぐ麥崎のあられ松原そがひみにきの國やまに船はへむかふ十日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...白い波がざわざわと立ち騒ぐばかり...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...波が短く不規則に乱れたように立ち騒ぐこと...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...人々見るよりアッといいて立ち騒ぐに驚き...
南方熊楠 「十二支考」
...そう立ち騒ぐこともあるまい...
吉川英治 「篝火の女」
...立ち騒ぐ敵味方のあいだを駆けぬけ...
吉川英治 「三国志」
...立ち騒ぐ兵どもを眠らせろ」曹操も枕についたが...
吉川英治 「三国志」
...「お席へおもどり遊ばせ」立ち騒ぐ近侍をしりぞけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...城内からも立ち騒ぐ声があふれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「立ち騒ぐまい」伝右衛門は...
吉川英治 「新書太閤記」
...幕僚たちの立ち騒ぐ声に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何するか」「無礼者っ」隔てようとして立ち騒ぐと...
吉川英治 「親鸞」
...水よ薬よと人々が立ち騒ぐのを聞きつけて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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