...倍加的に立ち直りにくくなるのは決つてゐるが...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...かくして兩馬立ち直り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...飛び出していく時、梯子段をとんとんと子供のように馳け下りて、そのはずみに玄関の障子につき当って、立ち直りざま、ひょいと沓脱石の上の下駄をつっかけ、「さよなら、」という声と共に、玄関に揃えてあった他の二三足の下駄を蹴散らし、格子戸にごとりとつき当り、格子戸の敷居に躓き、そのよろけたはずみで、表の戸をがらりと引開け、戸と柱と敷居とに身体中でぶつかって、あっと思うまにもう戸を閉めて、ぷいと消え失せてしまった...
豊島与志雄 「交遊断片」
...敗戦後の立ち直りが可能であるか否か...
豊島与志雄 「波多野邸」
...屹(き)と立ち直りて...
夏目漱石 「薤露行」
...わたくしは立ち直り決心して言いました...
西尾正 「墓場」
...漸(ようや)く立ち直りましたが...
野村胡堂 「禁断の死針」
...平次は完全に立ち直りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一日伸ばしに身上は立ち直り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...魚はまた元通りに立ち直り...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...魚は立ち直り、水面から出した大きな尾を揺らして、またゆっくりと遠ざかっていく...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...直線登りで一瞬もたついたが、ぱっと立ち直り、ぐんぐん脚足が伸び、終点から十二馬身の位置で先頭集団をとらえ、鼻差でゴールを駆け抜け、勝利をもぎ取った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...何か得て立ち直りますからね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こなたがよく立ち直り...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...人間ていうのはそういうものなんだよ」塩山一家は立ち直り...
山本周五郎 「季節のない街」
...しかし彼は立派に立ち直りその才能を充分に生かした...
山本周五郎 「竹柏記」
...虚勢を張って立ち直りましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...しゃっきりしゃんと立ち直り...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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