...」三 廬山(上)若葉を吐いた立ち木の枝に豚の死骸がぶら下っている...
芥川龍之介 「長江游記」
...「あるいは立ち木を讐(かたき)と呼び...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...立ち木や電柱は光の乏しいのにも関(かかわ)らず...
芥川龍之介 「夢」
...一本の立ち木の葉は落ちて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その声がうしろの立ち木の中から聞こえてくるのに気がついた...
海野十三 「超人間X号」
...森の立ち木の中へ溶けこむように消えていった...
江戸川乱歩 「影男」
...その境めの立ち木に...
江戸川乱歩 「影男」
...四方八方の立ち木のかなたに...
江戸川乱歩 「影男」
...庭の立ち木のあいだに...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...ひくい青い立ち木にかこまれた円い池があります...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...二人が立ち木のあいだなどを愉快に散歩している時にも彼についていられるのかと思うと...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...立ち木一本もない野天のことで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...もちろん庭の立ち木にでも試みるつもりでくれたのであろうから実包とても沢山にはない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...立ち木に頭を打ちつけたり...
谷崎潤一郎 「幇間」
...立ち木の枝に鴉(からす)の巣がところどころのっかっている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...そして立ち木の影の多い庭向きの窓際に机を据えた...
徳田秋声 「黴」
...立ち木のまゝためて弓を作り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目前にある小さき立ち木を遠方にある大木の林の一本と見誤まることあり...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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