...私はとも角も其の蟇口を拾い上げて逸早(いちはや)く其場を立ちのくと共に...
海野十三 「三角形の恐怖」
...口々に罵りたてて容易に立ちのく様子もなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ここを立ちのくにしても...
太宰治 「新釈諸国噺」
...しろをあけわたして立ちのくならば...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...こゝろやすく立ちのくようにと...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...威(おど)かしでもしたら立ちのくだろうってんで瘠(や)せた小僧に幽霊を一役やらせたところが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ビハリは眼鼻立ちのくっきりした美青年で...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...クッキリした濃い目鼻立ちのくせに陰影(かげ)が深く...
正岡容 「小説 圓朝」
...隠(かく)れ場(ば)から立ちのくように言われました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...折よく強制疎開で立ちのく友人が来てくれた...
横光利一 「夜の靴」
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