...而してそこに深い喜悦と勇気とを湧き立たせるだらう...
有島武郎 「自然と人」
...陳列品(ちんれつひん)をひき立たせるためである...
海野十三 「少年探偵長」
...そう云う所へ妹を一人旅立たせるのは彼女としても不安であり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いきなりの変化は自分を目立たせる恐れがある...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...生産的構想力が空間直観を成り立たせるレーゲルこそこの順次総合に外ならない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...彼女の眼眸(まなざし)には人の心を浮き立たせるようなところがあった――アリョーシャはそれを感得した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...解きがたい神秘の前に立たせるため...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...万物を裸のままでつっ立たせる...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...おのれの他人の上に立たせる唯一の方法である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...案外その無法な調子を役立たせるためだったかも解りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前は大里さんと佐々見さんの二た役勤めるんだ」「へエ――」お妻は心得て八五郎を平次の前に立たせると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...燃え立たせるばかりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんなものまで庭先へ立たせるようじゃ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...(こんな夜更(よふけ)に暗がりの庭に私を出で立たせるやうな落着けない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自身をしっかりと歴史に立たせるために...
宮本百合子 「現代の主題」
...湧き立たせるものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これを元どおりに立たせることはとてもできまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の弟でも旅立たせるようにいそいそした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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