...各々の竈の上端にある口から...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...富貴竈(ふうきかまど)の屋根へ飛んでも...
泉鏡花 「婦系図」
...竈屋(かまや)の裏口から...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...浴場の竈で焼いてしまったとおっしゃるのですか」巡査が信ぜられないという顔で...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...竈(かま)のまえにしゃがんで...
太宰治 「碧眼托鉢」
...一夜夜中に目がさめたら山はしんとして月の光が竈の所にさし込んでいた...
寺田寅彦 「花物語」
...母(はゝ)なるものは青(あを)い烟(けぶり)に滿(みち)た竈(かまど)の前(まへ)に立(た)つては裾(うづくま)りつゝ...
長塚節 「土」
...笊(ざる)に水(みづ)を切(き)つて置(お)いた糯米(もちごめ)を竈(かまど)で蒸(む)し始(はじ)めた...
長塚節 「土」
...家のさまは人を待つけしきにて庭には枝豆も作れりおもしろの八瀬の竈風呂いま焚かば庭なる芋も堀らせてむもの大原粽巻く笹のひろ葉を大原のふりにし郷は秋の日に干す寂光院途上鴨跖草の花のみだれに押しつけてあまたも干せる山の眞柴か寂光院あさ/\の佛のために伐りにけむ柴苑は淋し花なしにして堅田浮御堂小波のさや/\來よる葦村の花にもつかぬ夕蜻蛉かも廿九日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...ゼッテルベルグさんが竈の脇の血溜りに倒れてる‥‥」顏青ざめ...
南部修太郎 「死の接吻」
...――土竈の横腹から盜んで土竈の尻の下に隱す奴も馬鹿ぢやねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...厨人の前方板にて囲(かこ)いたる中に瓦斯竈(がすかまど)三基を置く...
村井弦斎 「食道楽」
...全体日本風の台所は竈(かまど)でも七厘でも火鉢でも火気を空(むな)しく飛散せしめて非常に不経済なものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...古名竈山(かまどやま)といふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...焼鍋を竈に掛けて...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...江刺地方で童話になっている竈神のヒオトコの木の面が...
柳田国男 「雪国の春」
...竈(へっつい)の神様へ唾液(つばき)を吐きかけるか何かしたんだね」「アラ...
夢野久作 「二重心臓」
...大きな竈口(かまどぐち)の火は音をたてて...
吉川英治 「新書太閤記」
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