...敵の所在を窺い始めた...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...互に相手を窺いながら...
芥川龍之介 「邪宗門」
...私の学生時分にさえ所在に窺い知ることが出来た...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...鹿垣(しゝがき)の外でその有様を窺い...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...お互に窺い知りがたい三人の相客を車内に乗せたまま...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...様子を窺いますと...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...こっちの様子を窺いすましていた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...やがて影薄き新月山の端より窺い出づれば...
宮崎湖処子 「空屋」
...窺い知ることのできない世界に二人が何かを囁(ささや)いていることが...
室生犀星 「童話」
...父と母の不和を湛えた暗く冷い空気の中で育てられた自分ら兄妹には共通したこの両親への窺いがあって...
矢田津世子 「父」
...窺い知らしむるに足らぬのであるが...
柳田国男 「雪国の春」
...ちょっとの油断に家内中母家に集まって夕食の折を窺い...
山本笑月 「明治世相百話」
...女房の寝息を窺いながらソーッと起き上って...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...久慈も何気なく窺いてみると...
横光利一 「旅愁」
...その疲弊せるを窺い...
吉川英治 「上杉謙信」
...それとなく邸内を窺い見つつ...
吉川英治 「私本太平記」
...そこの杯盤狼藉(はいばんろうぜき)のすきを窺い...
吉川英治 「私本太平記」
...帝のお顔もしかと窺いきれぬまに...
吉川英治 「私本太平記」
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