...勞働をやめると共に俺は食料に窮する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...諸君が糊口に窮しておられることを役人の言に偽られていたとはいえ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...窮民雨露を凌ぐ能わず」と...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...お礼の言葉に窮しました...
太宰治 「たずねびと」
...リヽーは窮屈な籠の中から直ぐには外へ出ようとせずに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...S―ぢや窮窟だけど...
徳田秋聲 「草いきれ」
...二人はその当座非常に困窮していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして涙ぐまるるような窮屈なような感情を覚えた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...「貧窮組」というのもおかしなもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして二人が神田のある所で寄合世帯を持ったのも、そんな遠い昔のことではないのだが、それはおたがいに利用し合うという狡猾(こうかつ)な腹から出たのだから、むろん浮気っぽい後家さんが、子供俳優を可愛がろうというような気分であろうはずもなく、お絹は、この目から鼻へ抜ける山出しの少年を利用して、自分の番頭兼事務員としようともくろみ、忠作の方ではまた、お絹の持っている小金をやりくりして自分の足場にしようとの腹でしたから、二人の生活は飽き飽きしていたのだから、貧窮組の騒ぎや、浪士の掠奪(りゃくだつ)で破壊されるのを待つまでのことはないのでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...空さえ存外窮屈にみえる...
夏目漱石 「三四郎」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...番頭と八五郎の案内で牢格子のやうな外側を見窮めた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...貧窮の底に叩き落された...
火野葦平 「花と龍」
...金銭食糧に困窮している彼らの立場を...
本庄陸男 「石狩川」
...進むに従って谷は漸く窮まって...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...窮乏の証たる青い頬と凹(くぼ)んだ眼とがこれに代る...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...窮陰無衰態...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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