...さはれ我が舟がゝりほとゝぎす待つ夜(よる)の江や帆もつくろひぬ篝(かがり)の影(かげ)にの窮したるには...
石川啄木 「閑天地」
...どうにも窮して居ります...
太宰治 「二十世紀旗手」
...旅費に窮している世高は...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...窮屈ではあるが、仕方がないから、私は矢張ぢツと舞台の方を向いて居る...
谷崎潤一郎 「Dream Tales」
...窮すれば通ず、といふ、やうやく転一歩した、さらに転一歩しよう、しなければならない...
種田山頭火 「旅日記」
...窮迫のうちにあった君の父に...
豊島与志雄 「父の形見」
...これ旧記にいふところの小石川の流にして今はわづかに窮巷の間を通ずる溝(こうこう)となれり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...貧窮組が不得要領であった如くに...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうも洋服だと坐ってるのが窮屈で……」兄は糸織の小袖(こそで)に鉄御納戸(てつおなんど)の博多(はかた)の羽織を着ている...
夏目漱石 「野分」
...猶(なほ)の事(こと)變(へん)に窮屈(きゆうくつ)な感(かん)じが起(おこ)つた...
夏目漱石 「門」
...寒天に着るものもなく窮居している...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...店の者も女中も多くゐる家であつたから、窮餘の策が、通ひ廊下の床下に主人用の風呂場がつくられた...
長谷川時雨 「住居」
...約4―5年前に非常に多くの死亡者がトゥティングの貧窮小児のためのドルエ施設で起き...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...そんな的がある位なら返つて窮屈な気をして...
牧野信一 「蔭ひなた」
...かうした貧寒困窮の生活の中で尚且私は左の荷風先生模倣の身辺小記などを某々誌へと発表してゐた...
正岡容 「滝野川貧寒」
...今度は二人乗のよぼよぼ車に窮屈そうに二人の婆さんが乗って居る...
正岡子規 「熊手と提灯」
...みぞれ降る日を――一椀の食にも窮して...
吉川英治 「大岡越前」
...貧困と窮乏の時には騰貴し...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??