...「それで泣くというのは変じゃありませんか」とむりに追窮した...
有島武郎 「星座」
...層雲峡を窮(きわ)めたる者にして...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...彼等はあながちに彼等の常に口にするほど窮境にいるのでもないらしい...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...周は進退に窮してしまった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...とりわけ最後の「太陽窮理了解」説は...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...例えば農山漁村の窮迫は...
戸坂潤 「社会時評」
...ただ、口数は少いが、窮屈ではない、そんな雰囲気だったようだ...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...窮(こま)っているのはおればかりでもないんだろう...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...「貧窮組」というのもおかしなもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...貧窮組にそんなアクドい根のないことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...確かにこれは駒井能登守が窮地に陥ったなと...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして二人が神田のある所で寄合世帯を持ったのも、そんな遠い昔のことではないのだが、それはおたがいに利用し合うという狡猾(こうかつ)な腹から出たのだから、むろん浮気っぽい後家さんが、子供俳優を可愛がろうというような気分であろうはずもなく、お絹は、この目から鼻へ抜ける山出しの少年を利用して、自分の番頭兼事務員としようともくろみ、忠作の方ではまた、お絹の持っている小金をやりくりして自分の足場にしようとの腹でしたから、二人の生活は飽き飽きしていたのだから、貧窮組の騒ぎや、浪士の掠奪(りゃくだつ)で破壊されるのを待つまでのことはないのでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...同入道の歿後中院窮困したので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この頃体の痛み強く寐返りにいつも人手を借るやうになりたれば傍に人の居らぬ時などのためにかかる窮策を発明したる訳なるが...
正岡子規 「墨汁一滴」
...換言すれば窮乏』とある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...敵は極寒の天地にさらされている遠征の窮兵...
吉川英治 「三国志」
...ために油の料にも事を欠いて天王寺は貧窮をきわめた...
吉川英治 「私本太平記」
...窮屈に坐ったきり...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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