...平氏は是に於て最後の窮策に出で至尊と神器とを擁して西国に走らむと欲したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...財政窮迫(きゅうはく)の折柄(おりから)...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...服装に就いて困窮する...
太宰治 「花燭」
...無窮の人生と宇宙の間にもその波の起伏してゐるのを認める...
田山録弥 「生滅の心理」
...「目下非常に苦しんでいる貧窮者どものために...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...葉子が田端の家ですっかり行き窮(づま)ってしまった結婚生活を清算して子供にも別れたのは...
徳田秋声 「仮装人物」
...良永の「太陽窮理了解」は日本天文學に魁けるものだが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...政府当局は又その上に立って一種の思想統制を行おうとさえしているかに窮知せられる...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...社会に向かって荒々しくつかみかかり窃盗によって困窮から脱せんと考えることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無窮なるものを跪拝(きはい)すること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貧窮組が出来たり...
中里介山 「大菩薩峠」
...厳粛な空気にじっと行儀よく取りすます窮屈を...
夏目漱石 「思い出す事など」
...「こんな窮屈なところに居るより...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...夏帽を窮屈そうに膝に抱えたまま...
久生十蘭 「金狼」
...窮屈なる連歌に広き区域を借し...
正岡子規 「古池の句の弁」
...工業国ではしばしば最も激しい困窮を惹き起す時々の変動を蒙ることは少いけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...年末窮鬼を駈る意で鍾馗は漢代臘を以て神荼欝塁兄弟を祭ったから出たのだろ...
南方熊楠 「十二支考」
...知り人に会えば姿を隠す――そんな窮屈(きゅうくつ)な大阪へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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