...窮迫の余り人と共に何か法網に触るる事を仕出来(しでか)したとかで...
石川啄木 「葬列」
...被害民たちに徒らに困窮をつづけさせねばならぬことがその三である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...おかみさんの窮してゐられるのをほつといて...
鈴木三重吉 「桑の実」
...向うに見える山の頂上を窮めるべく我々は再び銃を肩に吊ったのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...リヽーは窮屈な籠の中から直ぐには外へ出ようとせずに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...前々から噂立っておりましたが――」「窮民も...
直木三十五 「南国太平記」
...しからばその貧窮組を表にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...貧窮組にも同情を寄せるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...窮屈そうに脱(ぬ)ぎ易(か)えて...
夏目漱石 「門」
...その後安政三年〔一八五六〕に発行になった飯沼慾斎(いいぬまよくさい)の『草木図説』の序文中にも「夫植学者窮理之一端也弁物者植学之門墻也」と記して植学なる訳字を使用し...
牧野富太郎 「植物記」
...しかし新らしい全然考慮されていない窮乏の原因を認めるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...窮迫した農村や失業者の家庭の中で...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...そして、窮極において、何と小さい部分しか描けていないのだろうと思わざるを得ない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...少年の時困窮して...
森鴎外 「花子」
...いつまで、そんな所に物欲しそうにまごついているか」「…………」呂布は、いい訳に窮して、真っ蒼な顔してうつ向いた...
吉川英治 「三国志」
...彼の窮(きゅう)しきったすがたを見て...
吉川英治 「新書太閤記」
...軽輩の困窮者(こんきゅうしゃ)や...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...こちらこそ不満でおざる」「窮鳥懐(ふところ)に入れば――という事もある...
吉川英治 「平の将門」
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