例文・使い方一覧でみる「窓」の意味

...朝日がしばらく東向きの窓にさす間もなく... 朝日がしばらく東向きの窓にさす間もなくの読み方
有島武郎「或る女」

...窓の外の、まったくおもいがけない光景――ああこんなことがあってよいものでしょうか...
海野十三「怪塔王」

...そしてこの窓は暗黒の中に美しい星がおびただしく輝いている大宇宙をのぞくために使う...
海野十三「三十年後の世界」

...正面の石垣のかべに窓があって... 正面の石垣のかべに窓があっての読み方
江戸川乱歩「青銅の魔人」

...・ふるさとの夢から覚めてふるさとの雨入川汐みちて出てゆく船窓が夕映の山を持つたこの宿のおかみさんはとても醜婦だ...
種田山頭火「行乞記」

...窓から扉（とびら）へ扉から窓へと歩き始めて... 窓から扉へ扉から窓へと歩き始めての読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...窓から手を出し指で賃銭の割引を示すものもあれば... 窓から手を出し指で賃銭の割引を示すものもあればの読み方
永井荷風「つゆのあとさき」

...「あ……」窓へのし上っていた二三人が崩れ落ちて... 「あ……」窓へのし上っていた二三人が崩れ落ちての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...そっと窓から脱け出している」「なアる――」「石見銀山と血染めの匕首を...
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...雷鳴と稲妻と、雨と風と、――家中の人は皆んな奥へ引込んで、蚊帳（かや）の中へ入ってしまって、私だけ店に取残され、大戸をおろして、臆病窓から、此方を眺めて居たんです」「外に何んにも見えなかったのか」「雨がひどかったんですもの、でも、どしゃ降りの中で――」お菊の眼は、空を仰ぐように、庇（ひさし）から屋根へと見上げるのです... 雷鳴と稲妻と、雨と風と、――家中の人は皆んな奥へ引込んで、蚊帳の中へ入ってしまって、私だけ店に取残され、大戸をおろして、臆病窓から、此方を眺めて居たんです」「外に何んにも見えなかったのか」「雨がひどかったんですもの、でも、どしゃ降りの中で――」お菊の眼は、空を仰ぐように、庇から屋根へと見上げるのですの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...窓を叩く雪まじりの風は少しも靜まらない... 窓を叩く雪まじりの風は少しも靜まらないの読み方
林芙美子「美しい犬」

...顎十郎が窓から首を出して見ると... 顎十郎が窓から首を出して見るとの読み方
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...戸口と窓とをあけ放しました... 戸口と窓とをあけ放しましたの読み方
ナサニエル・ホーソン　Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」

...その窓を眺め暮らしていたが... その窓を眺め暮らしていたがの読み方
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン　Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳「世界怪談名作集」

...それから硫黄のほのほのやうなくらいぼんやりした轉轍機の前のあかりが窓の下を通り...
宮沢賢治「銀河鐵道の夜」

...高価なものらしい白麻の窓掛（カーテン）が懸かって... 高価なものらしい白麻の窓掛が懸かっての読み方
夢野久作「暗黒公使」

...私は窓掛を引いて... 私は窓掛を引いての読み方
與謝野晶子「晶子詩篇全集」

...太陽がこの牢獄の上を越える一刻（いっとき）か半刻ほどの間ちょうどその切窓の桟から... 太陽がこの牢獄の上を越える一刻か半刻ほどの間ちょうどその切窓の桟からの読み方
吉川英治「茶漬三略」