...同年輩の見窄(みすぼ)らしい裝(なり)をした...
石川啄木 「鳥影」
...其頃まだ見窄(みすぼ)らしい尋常科の單級で...
石川啄木 「二筋の血」
...血塗(ちまみれ)の王の額(ひたひ)に嵌(は)めた見窄(みすぼ)らしい冠...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...そこに吃驚(びっくり)するほどの見窄(みすぼ)らしい門があった...
海野十三 「地獄街道」
...見窄(みすぼ)らしい安居院の屋根には...
薄田泣菫 「飛鳥寺」
...お前達がこんな杖(ステツキ)なぞ持つてたら窄い門を入るのに邪魔にならあ...
薄田泣菫 「茶話」
...しかし……」博士は杏でも食べたやうに急に口を窄(つぼ)めた...
薄田泣菫 「茶話」
...「眼裏(がんり)塵(ちり)あれば三界は窄(せま)く...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その見窄らしい義男の姿を心に描いて電車の外の雨に濡れてゐる灯を見詰めてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...子供を負(お)ぶった見窄(みすぼ)らしい中年の男に亀井戸玉(たま)の井(い)までの道を聞かれ...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...上窄(うへすぼま)りになつた桶の井筒(ゐづゝ)...
徳冨盧花 「水汲み」
...腕を窄(すぼ)める...
外村繁 「澪標」
...太い梁(はり)が頭の上を通つて居るのも見窄(みすぼら)しい限りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...労働者に一人(ひとり)残らず狭窄衣(きょうさくい)――監獄で狂暴な囚人に着せる革(かわ)の衣類...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...肩を窄(すぼ)めた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私が矢張(やッぱり)其内拡(うちひろが)りの外窄(そとすぼ)まりであった...
二葉亭四迷 「平凡」
...『三寸(ずん)ばかりぢや見窄(みすぼ)らしくッて不可(いけな)いわ』『それで結構(けつこう)さ!』と芋蟲(いもむし)は氣短(きみじ)かに云(い)つて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...ムンムンする香水の匂いで息が詰りそうな中にタッタ一人突立っている見窄(みすぼ)らしいあっしの姿が...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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