...」とばッさり窄(すぼ)める...
泉鏡花 「縁結び」
...血塗(ちまみれ)の王の額(ひたひ)に嵌(は)めた見窄(みすぼ)らしい冠...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...なんと見窄(みすぼら)しく見えたことであったか...
海野十三 「空襲葬送曲」
...」と栖鳳氏は一寸窄口(つぼぐち)をして笑つた...
薄田泣菫 「茶話」
...君の身装(みなり)は随分見窄らしいぢやないか...
薄田泣菫 「茶話」
...女客の顔を見ると口を窄(つぼ)めて挨拶した...
薄田泣菫 「茶話」
...女のやうな上品な口を窄(つぼ)めて変な顔をしてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...足の方が窄(つぼ)まっている...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...ちやんと此處等のこんな見窄(みすぼ)らしい工場で出來て綺麗なラベルなどを貼られて市場に出てくるのであらう...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...口を窄(つぼ)めて火を吹いている...
徳田秋声 「足迹」
...此(この)窄(せま)い山の峡(かい)を深さ二丈も其上もある泥水が怒号(どごう)して押下った当時の凄(すさま)じさが思われる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...近く人に迫りて溪の甚だしく窄狹なるものは飯綱なり...
長塚節 「草津行」
...百姓(ひやくしやう)は皆(みな)此(こ)の見窄(みすぼら)しい女(をんな)を顧(かへり)みなかつた...
長塚節 「土」
...肩を窄(すぼ)めた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その古典的な形式を僕の愛してやまないジィドの「窄き門」を思ひ出させる...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...曇日(くもりび)なので蝙蝠(かほもり)は窄(すぼ)めたまゝ手(て)にしてゐる故(せい)か...
三島霜川 「虚弱」
...三回程の窄胸術(プンクチオン)をやつたために...
水野仙子 「道」
...窄融(さくゆう)だの劉(りゅうよう)などという豪族が尻押しについたので...
吉川英治 「三国志」
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