...その女は大層見窄らしいなりをしてゐましたが...
芥川龍之介 「三つの指環」
...同年輩の見窄(みすぼ)らしい裝(なり)をした...
石川啄木 「鳥影」
...其頃まだ見窄(みすぼ)らしい尋常科の單級で...
石川啄木 「二筋の血」
...見窄(みすぼ)らしい安居院の屋根には...
薄田泣菫 「飛鳥寺」
...」と栖鳳氏は一寸窄口(つぼぐち)をして笑つた...
薄田泣菫 「茶話」
...鼠のやうに窄(つぼ)めて...
薄田泣菫 「茶話」
...窄(すぼ)んだ唇を半ば綻ばせて...
薄田泣菫 「独楽園」
...われ知らず唇を窄(すぼ)めて吹く口笛のやうな...
薄田泣菫 「独楽園」
...三笠山は何か後暗(うしろくら)い事でもしたやうに黛(くろ)ずんだ春日の杜影(もりかげ)に円い頭を窄(すぼ)めて引つ込んでゐた...
薄田泣菫 「無学なお月様」
...この見窄(みすぼ)らしい薔薇が...
太宰治 「善蔵を思う」
...狭窄衣でも持って来て貰おうと咄嗟に考えたのである...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...むしろ外舶に対して狭窄(きょうさく)となりたるに係(かかわ)らず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...太い梁(はり)が頭の上を通つて居るのも見窄(みすぼら)しい限りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんという見窄(みすぼ)らしくも滑稽な姿になったものかと尾田は幾度も首を曲げて自分を見た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...「出発いたそう」窄(すぼま)った谷底にいた彼らにとって...
本庄陸男 「石狩川」
...すべて見窄らしい生活をしてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ファイアンス燒の聖母像が守護してゐるいつもの見窄らしい部屋で...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ひどく見窄(みすぼら)しく感じられて...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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