...申次駿河局突鼻に及ぶと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...崖縁の小路をつたってゆくと一面にまだ黄ばんだままの草地で蔽(おお)われた広い突鼻(とっぱな)がある...
田畑修一郎 「石ころ路」
...それを行くと廣い突鼻(とつぱな)の上に出た...
田畑修一郎 「南方」
...上京の突鼻に、無一文になってしもうて、井上君から借金したよ」金五郎は、そういう簡単な報告をしただけである...
火野葦平 「花と龍」
...それを二つ庭の突鼻に据ゑて涼み台にした...
牧野信一 「スプリングコート」
...それからグリーンと赤とを幾分か強めていざ岬の突鼻に筆を下さうとした時...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...急勾配の岬の突鼻を目がけて駆つて行くと...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
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