...突飛な慾は起さぬがようござんす...
太宰治 「黄村先生言行録」
...いよいよラプンツェルの突飛な思考や...
太宰治 「ろまん燈籠」
...この自分の突飛な行動の事後説明に取り掛った...
谷譲次 「踊る地平線」
...突飛なことは嫌いな方だし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...これらの沢山な衣裳の多くは突飛な裁ち方になっていましたから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...依頼人の次の行動は思いがけない突飛なものであった...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...華族が突飛な真似をすることが如何にいけないことかということが...
戸坂潤 「社会時評」
...しかし餘り突飛なものを造る事は出來ないとも考へられるので最後の斷案を下す前に一應母親に相談すると「何れでも好きな方を選ぶがよい...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...然らば寧ろ突飛な迄に斬新なピカビヤでもツァラでもブルトンでもアラゴンでもよろしい...
中原中也 「近頃芸術の不振を論ず」
...まだ突飛な奇説と思われるかもしれない...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...あまりに突飛な筋に富んでいるので...
夏目漱石 「それから」
...あの写真を借りてもどろう――そういう突飛なおもいつきが...
原民喜 「永遠のみどり」
...それを思うと……」「突飛な物を見つけましたね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...尤もAは時々突飛な行動をするので私は今更別段に怪しみもしませんでした...
牧野信一 「蔭ひなた」
...それに似た突飛な痙攣なのです...
牧野信一 「舞踏会余話」
...松井くんが突飛な話題をひねりだすまえに...
山本周五郎 「季節のない街」
...実在しない突飛な名前を使うと...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...突飛な物の形が雑然と並んでいる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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