...それをみんな互角だとするのは寧ろ突飛な...
會津八一 「趣味の向上」
...私が自ら生活して行く根柢を立派に有つてあゝ云ふ突飛なことをして迷惑を地主に与へると云ふことに就ては衷心忸怩たるものがないではないが私は自分の正しい文芸的労働の結果に其の生活の根柢を有して居る積りで居るし...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...此場合に於て決して木に竹をつぐ底(てい)の突飛なる記事ではないと自分は信ずる...
石川啄木 「葬列」
...決して突飛なものとは言われない...
石原莞爾 「最終戦争論」
...更に突飛なのは、六十のお婆(ばア)さんまでが牛に牽かれて善光寺詣りで娘と一緒にダンスの稽古に出掛け、お爨(さん)どんまでが夜業(よなべ)の雑巾刺(ぞうきんさし)を止(や)めにして坊ちゃんやお嬢さんを先生に「イット、イズ、エ、ドッグ」を初めた...
内田魯庵 「四十年前」
...妙子の死因についてのある突飛な想像...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...少し突飛な犯罪になると...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...一見甚(はなは)だ突飛な場合が多いけれど...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...こんな突飛な大仕掛けな荒仕事となると一向見当がつきません...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...一行はむろんこの突飛な意見を聞くと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...余り突飛な場面を挿入して物笑いになるのはなお困るし...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...あの晩短刀を差し込んだ竹竿はどこにありました」平次は突飛なことを訊きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お京はんの突飛なのには...
火野葦平 「花と龍」
...このシャンパンが彼にいろんな突飛な気分を沸き立たせた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...種々の突飛な試験をして見て...
穂積陳重 「法窓夜話」
...素晴らしい突飛な計画が頭に浮かんだからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...突飛な例ですが、あなたの代わりに私があの日パットリ・コートの温室でレスブリッジ氏を撃っていたら、今頃当人は生きていません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...斯んな突飛な驚きを経験したことはない...
牧野信一 「驚いた話」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??