...故郷の山に眠れる母の靈に岩波文庫本のはしに阿古屋の珠は年古りて其うるみいよいよ深くその色ますます美(うる)はしといへり...
伊良子清白 「孔雀船」
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伊良子清白 「孔雀船」
...わだつみの波は輝く阿古屋珠(あこやだま)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...私の出しものが阿古屋(あこや)なんですと...
徳田秋声 「爛」
...『サア阿古屋立ちませい』という詞がちょうど同じだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
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三好達治 「一點鐘」
...今一つは阿古屋(あこや)の琴責(ことぜ)めの舞台面になっております...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...琴を弾いている阿古屋の二人だけが...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...それから一週間目にはもう阿古屋の琴責めの五人組の人形が立派に出来上りましたそうです...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...その押絵人形は、阿古屋の髪の毛を一本一本に黒繻子(くろじゅす)をほごして植えてあるばかりでなく、眼の球(たま)にはお母様の工夫で膠(にかわ)を塗って光るようにし、緋縮緬(ひぢりめん)の着物に、白と絞りの牡丹を少しばかり浮かし、その上に飛ぶ金銀の蝶々を花簪(かんざし)に使う針金で浮かしてヒラヒラと動くようにして帯の唐草模様を絵刳(えく)り込(こ)みにした、錦絵とも舞台面ともまるで違った眼も眩(まば)ゆい美しさの中に、阿古屋の似顔が、さながら生き生きとさしうつむいているのでした...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...今にあの阿古屋のように琴が上手になるじゃろう...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お忙がしうも御座いましょうが今一つこの通りのを作って頂いて博多ッ子の氏神の櫛田神社にあの阿古屋の琴責めと並べて奉納致したいと思いますが如何でしょうか...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...実を申しますとこの前の阿古屋のお人形を家(うち)に置いておきますと...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...何もかも真白になる程色が落ちている阿古屋の人形と見比べますと...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...その阿古屋をおつとめになるのが私と同じ年で今年十七におなりになったばかりの中村半次郎丈(じょう)……外(ほか)ならぬ貴方様で...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...この阿古屋の琴責めというのは...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お兄様が阿古屋に扮(ふん)して出てお出でになりましても...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...阿古屋の松原へと出向いていった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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