...するどいトゲみたいなものが突出していた...
梅崎春生 「狂い凧」
...顔も突出して四十五度の角度を為したものが...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...海中に松の生えた岩が突出して居る...
高浜虚子 「子規居士と余」
...白粉でよごれた平常衣(ふだんぎ)の襟をくつろげて今化粧を終つたらしい首を突出してゐる妖艶な姿に見とれる間も無く...
高濱虚子 「俳諧師」
...自分の眼の前へひよつとこ顔を突出してゐる相手の言葉を押へつけた...
田中貢太郎 「白いシヤツの群」
...一つはそのまゝに北に走り一つは本來の比良山脈と殆ど直角を成して湖岸に迫り山崖が汀に突出してゐる處がそれである...
近松秋江 「湖光島影」
...見ると池の真中に土手のやうなものが突出してゐて...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...そうして唄の拍子に合わせて首を突出しては自分の額を相手の顔にぶっつける...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...いって両手を突出している内に...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...突出して来る門弟の槍先を――流石に...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...其先には平潟の入江の口から遥かに遠く横はつて見える小名浜あたり一帯の土地が手を出したやうに突出して居る...
長塚節 「隣室の客」
...長さ一糎(センチ)ほどの針になって雪面から突出している...
中谷宇吉郎 「雪」
...その海岸まで突出して...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...無事じゃねえの」幸田は顎を突出して...
久生十蘭 「魔都」
...順礼が柄杓(ひしゃく)を突出して居ると...
正岡子規 「病牀六尺」
...若きウラスマル君の太い右腕が例の高い小窓から静かに突出してゐた――いや...
松永延造 「アリア人の孤独」
...老人は突出して「捕へられるのは嫌か...
三島霜川 「水郷」
...他は北に向つて砂嘴が東から突出して居るのとの違はありますけれども...
柳田國男 「潟に關する聯想」
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