...出入の骨董屋が焼鳥のやうに滑(すべ)つこい頭を前へ突出して...
薄田泣菫 「茶話」
...眞直にぢつと突出してゐるコップに八分目位つがれて泡がコップ一杯に湧いたのを水月は靜かに膳の上に置く...
高濱虚子 「俳諧師」
...そのまゝ茶托とともに卓の上に突出して置いた...
近松秋江 「湖光島影」
...足がかりの岩石が突出している...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...しかも岩壁が突出して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その幹から太い逞ましい枝が三本斜めに突出して...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...その海岸まで突出して...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...すべてに二人の男が突出していた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...娘の気位は昔から突出している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...異容な顔を突出して...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...順礼が柄杓(ひしゃく)を突出して居ると...
正岡子規 「病牀六尺」
...妙な顏を突出して...
三島霜川 「解剖室」
...一羽雄鶏が苦しそうに檻のすき間から首を外へ突出していた...
「赤い貨車」
...右手を突出して)待った...
三好十郎 「斬られの仙太」
...へんな人間の足のようなものが突出しているから覗いて見たら...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...探偵小説のお尻の穴から片手を突出してオイデオイデをしている変態心理...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...近江辺まで突出していたであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...八いかつい大太刀の柄(つか)がしらを反胸(そりむね)に突出して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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