...首から赤銅色になつた酔顔を突出して笑つた...
石川啄木 「菊池君」
...突出しては通る人の裳を妨げさうだから...
泉鏡花 「遺稿」
...そうして唄の拍子に合わせて首を突出しては自分の額を相手の顔にぶっつける...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...彼は頭を突出して見まわした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...突出して来る門弟の槍先を――流石に...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...長さ一糎(センチ)ほどの針になって雪面から突出している...
中谷宇吉郎 「雪」
...まだ言ひ遺(のこ)すことがあるのか」「三輪の萬七親分の鼻を明かしても構はないでせうね」ガラツ八は少し顎を突出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それじゃ突出して下さるか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無事じゃねえの」幸田は顎を突出して...
久生十蘭 「魔都」
...顎が大きく突出してゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...よ」「きまってるじゃねえか」長い顔を突出して今松は...
正岡容 「寄席」
...妙な顏を突出して...
三島霜川 「解剖室」
...他は北に向つて砂嘴が東から突出して居るのとの違はありますけれども...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...越後勢が突出して...
吉川英治 「上杉謙信」
...深く拠陣を突出して来た謙信に対し...
吉川英治 「上杉謙信」
...たちまち左右の森林から一隊の軍馬が突出して来た...
吉川英治 「三国志」
...耳の穴から石菖(せきしょう)のような根づよい黒毛が叢(そう)をなして突出している...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...法師は、毛の生えた鉄拳を、ぬっと突出して、「小冠者、これが喰(く)らいたいのか」と、云った...
吉川英治 「源頼朝」
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