...毒針が突出して来たりなど...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...顔も突出して四十五度の角度を為したものが...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...鶴子さんは後れ毛の多い白い頸脚(えりあし)を突出して三藏にコーヒー茶碗をすゝめる...
高濱虚子 「俳諧師」
...自分の眼の前へひよつとこ顔を突出してゐる相手の言葉を押へつけた...
田中貢太郎 「白いシヤツの群」
...そうするとわれもわれもと四方八方から手――なかにはかなり大きな手も――が突出してきて...
谷譲次 「踊る地平線」
...そのまゝ茶托とともに卓の上に突出して置いた...
近松秋江 「湖光島影」
...その尖端が細まって海中に突出している...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その間巨巌突出して鋸牙(きょが)のごとくもっとも嶮絶となす...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...私を縛って突出して下さい――」「それじゃ訊くが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...海に突出して八角の建物のカジノ・ド・フォリーが夢の竜宮のように青ばむ夜を...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...下り舟岩に松ありつゝじあり或は千仭の山峰雲間に突出して翠鬟鏡影に映じ或は一道の飛流銀漢より瀉ぎて白竜樹間に躍る...
正岡子規 「かけはしの記」
...長い首を突出して...
三島霜川 「解剖室」
...老人は突出して「捕へられるのは嫌か...
三島霜川 「水郷」
...何時迄も欄干(てすり)の外に首を突出して見てゐる三田のうしろに來てからかつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...一羽雄鶏が苦しそうに檻のすき間から首を外へ突出していた...
「赤い貨車」
...へんな人間の足のようなものが突出しているから覗いて見たら...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...越後勢が突出して...
吉川英治 「上杉謙信」
...城兵は各門から突出して...
吉川英治 「三国志」
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