...男はお種を突き放してその手で両眼を被いながら...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...自分の傍から突き放してしまった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...紙屑買いを突き放して人混(ひとご)みの中へ姿を隠してしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...いい加減の時分にそれを突き放してしまうものであると...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんな突き放してしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...手荒く突き放してしまったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...棹(さお)をやって邪慳(じゃけん)に相手方の小舟を突き放してみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...こゝで此の女を突き放してしまへば...
林芙美子 「浮雲」
...今までのあらゆるものを突き放して新しい世界へ思ひ切つて飛び込む...
福士幸次郎 「太陽の子」
...これ以上は言えませんが」コニーがちょっと突き放して言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...驚いている野田をぱっと突き放してから岩佐はがらがらと笑い出した...
本庄陸男 「お菜のない弁当」
...泥棒……人殺しッ……男は三平を突き放して逃げようとした...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...今はこの人も突き放してしまった人だと思うと...
横光利一 「旅愁」
...丹頂のお粂(くめ)を突き放して...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼女の体を突き放して...
吉川英治 「江戸三国志」
...――広場までくると突き放して...
吉川英治 「私本太平記」
...突き放してやったのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お小夜を突き放して...
吉川英治 「夏虫行燈」
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