...いきなり相手を突き放した...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...飛びかかる相手を突き放したなり...
芥川龍之介 「報恩記」
...突き放したり抱擁したり愛撫したりして...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...ほかの海では、船を捲き込んだり、誘(おび)き寄せたり、突き放したり、押し出したりして興がるのに、この平沙の海は、ずんずんと舟を岸へ持って来てしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのほか浮名を立てられた相手は今日まで幾人だか知れないが、いいかげんおもちゃにした後は、突き放したり、上手に切り抜けたりして――世間並みの金持後家さんは、若い男につぎ込むのだが、あの婆さんは若い者の生血(いきち)を絞る――若い者だけではない、あの調子だから、目をつけた男は大抵ものにしてしまう...
中里介山 「大菩薩峠」
...いったん突き放した小舟を...
中里介山 「大菩薩峠」
...」とつんと突き放したものいいをすると...
長谷川時雨 「九条武子」
...すげなく突き放したならば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...よく覚えておけ」彼は文華を突き放した...
山本周五郎 「へちまの木」
...蹴(け)ろうとするのを、甲斐は僅かに避け、綱宗の腕を逆にねじあげ、刀を奪い取って、突き放した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうしたらいいのか云って下さい」「いって木剣を取れ」と六郎兵衛は彼を突き放した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ゾッとして突き放したけれど...
吉川英治 「江戸三国志」
...新九郎は渾力をこめてドンと彼を突き放したので...
吉川英治 「剣難女難」
...無理に、彼を拉(らっ)して来た若侍たちは、そこへ来るといきなり、「それッ、木剣でも、槍でも持って、かかって来い」と、日吉の背を、突き放した...
吉川英治 「新書太閤記」
...こうだぞ」死骸をどんと突き放した...
吉川英治 「親鸞」
...勢よく草の中へ突き放した...
吉川英治 「夏虫行燈」
...孫兵衛は女の胸をドンと突き放した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そうして十七名の部下と共に最も危なっかしいブリガンティンに乗せて突き放した...
和辻哲郎 「鎖国」
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