...悲しみの底を突き抜けた心の平安...
太宰治 「斜陽」
...よその庭を突き抜けたりしなければならない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...釘の突き抜けた疵口を洗って...
直木三十五 「南国太平記」
...谷間は突き抜けたように...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...先へ突き抜けたという自覚を有(も)っていなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...けれどもどの道突き抜けた心持をしっかり捕(つら)まえるためには馬鹿と云われるまでも...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そこを突き抜けた正面の座敷が応接間であった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...私のようにどこか突き抜けたくっても突き抜ける訳にも行かず...
夏目漱石 「私の個人主義」
...切尖(きっさき)が白々と背に突き抜けたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...背後へ突き抜けた脇差を捨てて逃げたのと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それが地獄へ突き抜けたとしたら天井うらヌット突き出たヤマノイモ閻魔の地獄大さわぎなりこれは娑婆でヤマノイモてふ滋養物聞いて閻魔もニコツキにけりニギリタケニギリタケは Lepiota proceraQuel. なる今日の学名...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ドン底の水槽(タンク)の鉄蓋(てつぶた)まで突き抜けた鉄骨の隙間(すきま)に...
夢野久作 「難船小僧」
...間もなく暗いゴミゴミした横町を突き抜けた……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...」参木は公園の中のカンナの花の咲き誇っている中を突き抜けた...
横光利一 「上海」
...階下から階上へ突き抜けた天井と...
横光利一 「旅愁」
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