...高倉下が倉の頂(むね)を穿ちて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...頭で土を掘り穿ちもする代りに...
薄田泣菫 「独楽園」
...独り此のみならず、その神婚によりて、生れし子、別雷神が、後に至りて、屋の甍を穿ちて、天に昇りしと云う一条も亦た、大物主ノ神が、大虚を践んで、御諸山に登りしと、大に類似す...
高木敏雄 「比較神話学」
...第一種は耳に穿ちたる孔に緩く下ぐる輪形の物...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...唇飾とは口の周邊に孔を穿ちて是に固く挾む所の棒形或はリウゴ形の裝飾なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...其將軍の穿ちなす青銅の武具鳴りひゞき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...之を穿ちて傲然とあらゆる勇士挑みしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...更にめぐりに塹濠を穿ちて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...戰鬪に勇む壯士の身を穿ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 395其踵(きびす)より踝(くるぶし)に左右の足に孔穿ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...余り酷どい穿ち様であると考へる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...」鉛筆の尖端は暫く句點の上に淀滯せられ紙面に穴を穿ちぬ...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...中には耳朶に孔を穿ち...
中島敦 「環礁」
...岩の峙ちたるに潮のよせきて穿ちけむと思はるゝ穴のところ/″\にあきたるめづらかなり...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...郵便局長の穿ちすぎた臆測と五十歩百歩の揣摩臆測を逞ましゅうしたものである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...長さは四粍位もあり体が彎って頭の方が少々太くその端に在る口がチビの癖にトテモ強力で口から粘液を出しては書物を縦横に喰い穿ちお構いなしにそこここを孔だらけにする...
牧野富太郎 「植物記」
...今ひとりの労働者が机を作るとせよ、彼は木材を鋸でひき、それに鉋をかけ、鑿で孔を穿ち、そしてそれを組合わせる...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...丸山の地は池を穿ち水を貯ふるに宜しくないので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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