...己と釣合いて空際に浮ばずまたアムフィトリートの腕は未だ我が物と遠く広がる国々の果てを抱かざりき...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その速度をそのままに保ちながら現在の空際に上昇したというので...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...すぐにも降ってきそうな空際(ぎわ)だ...
伊藤左千夫 「去年」
...少し無理な言い方をすれば庭園の自然を宇宙空際にまで拡張せんとするのであると言われないこともないであろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...或いは知多半島の方面であろうところの空際を指して...
中里介山 「大菩薩峠」
...日は山角に波まんとして空際の片雲色殊に鮮かなり...
長塚節 「草津行」
...東南の空際にも柱の如き雲が相応じて立った...
長塚節 「太十と其犬」
...電光が針金の如き白熱の一曲線を空際に閃かすと共に雷鳴は一大破壊の音響を齎して凡ての生物を震撼する...
長塚節 「太十と其犬」
...空際(くうさい)にはふわ/\とした綿(わた)のやうな白(しろ)い雲(くも)がほつかりと暖(あたゝ)かい日光(につくわう)を浴(あ)びようとして僅(わづか)に立(た)ち騰(のぼ)つたといふやうに...
長塚節 「土」
...雪の峰は微に空際(くうさい)に聳えてゐた...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...柔かみのある空際の一線...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...空際に連亘する一帶無限の壯美と...
吉江喬松 「山岳美觀」
...その山岳の空際に描き出す力あるしかも柔かい空線に籠められてゐる無限の動力が...
吉江喬松 「山岳美觀」
...同時に空際から地上にいたるまで...
吉江喬松 「山岳美觀」
...空際に立つて人の注視をまともに受くる覺悟をしてゐるやうな...
吉江喬松 「山岳美觀」
...白光が薄紅にやがて紫にかわつて遠く空際にたゆたひ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...其間を遠く空際を滑つて行く細長い秋雲の姿も...
吉江喬松 「山岳美觀」
...空際に見えるものとては...
吉江喬松 「山岳美觀」
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