...空閨(くうけい)を貞淑に守りつづけているのを見ちゃいられなかったせいだった...
海野十三 「幸運の黒子」
...空閨が聯想せらる』といふのに...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...本當に人を馬鹿にしてゐる」と考へながら雨戸の透間の白んでゐるのを見て又空閨に二度寢をする...
高濱虚子 「俳諧師」
...白井は常子が空閨を守るやうになつてから一年あまり...
永井荷風 「来訪者」
...毎晩毎晩空閨を守り乍ら...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...空閨(くうけい)を守らせるとは怪(け)しからん...
長谷川時雨 「九条武子」
...お美しい方が空閨に泣くとは...
長谷川時雨 「九条武子」
...麗人に空閨(くうけい)を十年守らせるとは何事だと...
長谷川時雨 「九条武子」
...またその閨を夫を旅に出した妻の空閨に限定し...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼は空しく空閨(くうけい)を守りたりしが...
宮崎湖処子 「空屋」
...これがお佐代さんがやや長い留守に空閨(くうけい)を守ったはじめである...
森鴎外 「安井夫人」
...空閨(くうけい)に泣いていた夥(おびただ)しい宮女たちから受けた感化かも知れないが」「……ですけども...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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