...又空谷山人(くうこくさんじん)と号し...
芥川龍之介 「田端人」
...さうしてる間に豫々愛讀してゐる朝日新聞の歌壇の設けられたので空谷の跫音と思つたといふ事...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...下島空谷(勳)の藥局から藥品を盜みださうと言つてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...後に陰で下島空谷馬鹿親爺とひとりごとを言つてゐたことがあつたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...それに空谷老人は割合におしやべりでと...
小穴隆一 「二つの繪」
...空谷老人(故下島勳)が何か雜誌で僕をやつつけてゐる...
小穴隆一 「二つの繪」
...空谷老人が僕の前に坐つてゐて...
小穴隆一 「二つの繪」
...金儲けをしようとは何事だ」空谷(くうこく)の中に立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...空谷に向つて吼える...
中島敦 「山月記」
...高く空谷にこだまする...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もっとも神田の火事で空谷子の家が焼けなかったのはたしかな事実である...
夏目漱石 「永日小品」
...空谷子は小さな角火鉢(かくひばち)に倚(もた)れて...
夏目漱石 「永日小品」
...せっかく空谷子の所へ来て...
夏目漱石 「永日小品」
...「金は魔物だね」空谷子の警句としてははなはだ陳腐(ちんぷ)だと思ったから...
夏目漱石 「永日小品」
...紅葉の中から飛び立つ雉子の空谷にひびき透る羽音...
横光利一 「夜の靴」
...――空谷(くうこく)の天(てんぴょう)というのは...
吉川英治 「親鸞」
...それでもこの配所へは空谷(くうこく)の跫音(きょうおん)だった...
吉川英治 「親鸞」
...空谷(からだに)の桟橋(かけはし)を渡っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??