...この小説では前歯の欠けた跡に空也餅(くうやもち)が引っかかっていたことになっているが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...主人はまたやられたと思いながら何も云わずに空也餅(くうやもち)を頬張(ほおば)って口をもごもご云わしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これもちょうど明ければ昨年の暮の事でしかも先生と同日同刻くらいに起った出来事ですからなおさら不思議に思われます」「こりゃ面白い」と迷亭も空也餅を頬張る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...欠けた前歯のうちに空也餅(くうやもち)が着いている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「御話は違いますが――この御正月に椎茸(しいたけ)を食べて前歯を二枚折ったそうじゃございませんか」「ええその欠けたところに空也餅(くうやもち)がくっ付いていましてね」と迷亭はこの質問こそ吾縄張内(なわばりうち)だと急に浮かれ出す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...今だに空也餅引掛所(ひっかけどころ)になってるなあ奇観だぜ」「歯を填める小遣(こづかい)がないので欠けなりにしておくんですか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もう怪談は懲り懲りだ」と空也餅(くうやもち)をやけに頬張る...
山本笑月 「明治世相百話」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??