...春木少年は爆音のちかづく空のかなたと...
海野十三 「少年探偵長」
...そのとき空のかなたから忽然(こつぜん)として現われたのは...
海野十三 「少年探偵長」
...五つのおさらは空のかなたにとけこむように...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...空のかなたをみつめました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...晴れわたった青空のかなたに...
江戸川乱歩 「大金塊」
...そうとは知らないものですから、塔の上の小林君は、ひとりで、もどかしがっていましたが、すると、そのとき、空のかなたから、ブーンという、ぶきみな音が、ひびいてきました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...その空のかなたから...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...何やら物思わしそうに薄墨色の空のかなたを見つめている...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...心はいつも、遠いところ、山のあなた、空のかなた、海のはてに、愛する者の面影を偲び、身体だけが現実の世界に残って、やるせない彷徨をする...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...真っ赤な夕焼けの空のかなたに...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...懺悔あるみにうむの薄き紙片にすべての言葉はしるされたりゆきぐもる空のかなたに罪びとひとりひねもす齒がみなしいまはやいのち凍らんとするぞかし...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...雪もよひする空のかなたに...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...ああ心よいまはかがやく青空のかなたにのがれいでよ...
萩原朔太郎 「都會と田舍」
...何もかも洗い清められた空気のなかに溶け込んでゆくようで天空のかなたにひらひらと舞いのぼる転身の幻を描きつづけた...
原民喜 「死のなかの風景」
...そこまで行く事すら心細い空のかなたであった...
松濤明 「春の遠山入り」
...遠く空のかなたに遊びたりき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...爽やかな朝空のかなたへと消えていった...
山本周五郎 「風流太平記」
...凜寒(りんかん)と冴(さ)えわたった星空のかなたに...
山本周五郎 「柳橋物語」
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