...現代のような空の時代に航空士や乗客の疲労回復を目的とするお菓子を作って見るとか...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...晴れた空の片隅に吹き寄せられた淡い雲の塊りのようであった...
「草藪」
...み空の彼方、かしこには、花かぐわしく咲きていのちの木(こ)の実(み)なるところ……...
鷹野つぎ 「窓」
...第三十二早ほの/″\と明けなんず春の曉(あかつき)、峰の嶺、空の雲ならで、まだ照り染めぬ旭影...
高山樗牛 「瀧口入道」
...この義母のは突拍子もなく起つて又駆足で空の向ふに消えてゆくやうな大声だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...そしてあの空の天井(てんじょう)の上に……」王子は一人で空想(くうそう)にふけりながら...
豊島与志雄 「強い賢い王様の話」
...窓から遠い空の方に視線をやりながら...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...毎週金曜日に航空の方へ行くことになっていたが...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...そばに久方(ひさかた)の雲井(くもい)の空の子規(ほととぎす)と書いてあるのは...
夏目漱石 「三四郎」
...其の空の下には十一時過ぎの街衢(まち)が眠た気なイリュミネエションに瞬いて居ります...
西尾正 「陳情書」
...じっと空の怪物をにらみつけた...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下を実に何万といふ小さな鳥どもが幾組も幾組もめいめいせわしくせわしく鳴いて通って行くのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...(この空の色はもっと濃く深く...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夕方の空の色なども言いようもなく心細く御覧になるのであって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...神となるに値した霊魂は空のお日様の昇るところに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...空のもようでみても...
山本周五郎 「橋の下」
...宿屋のご飯(はん)が食(た)べたい」空の星がふえるのと反比例(はんぴれい)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そして綽空の更生を心からよろこんだ...
吉川英治 「親鸞」
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