...空とぼけても駄目だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...私はわざと意地悪く空とぼけてやる...
谷崎潤一郎 「鍵」
...といったような風に空とぼけて...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...関守さんもなんだか空とぼけておいでになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等は何であんなに空とぼけて迄それを探らうとするのであらう...
長與善郎 「青銅の基督」
...三沢も空とぼけて澄ましていた...
夏目漱石 「行人」
...「よく路が分ったな」と空とぼけている...
夏目漱石 「坑夫」
...猶(なお)空とぼけて讎(かたき)を取った...
夏目漱石 「それから」
...空とぼけて見せをつたものさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「何を空とぼけてゐるのさア! あなたも少しはお手伝ひなさいよう...
牧野信一 「鏡地獄」
...道子は空とぼけてゐるやうな顔をして両手を火に翳しながら...
牧野信一 「爪」
...ワザと空とぼけてそんな事を訊ねた...
牧野信一 「眠い一日」
...空とぼけていらっしゃるふうだったわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...三次空とぼけて「御冗談でしょう旦那」T「それは十手じゃ御座んせんよ旦那」言われて鉄が「何んだって?」と訊き返して...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...御返辞を承ろうではございませんか」「返辞? ……」「またあんなに空とぼけておいでなさる」「お前こそ...
吉川英治 「江戸三国志」
...うまく空とぼけているところへ...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼は空とぼけて、「何だ...
吉川英治 「剣難女難」
...空とぼけて訊いてみた...
吉川英治 「三国志」
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