...死体のなくなって空っぽになった棺桶だけであった...
海野十三 「超人間X号」
...空っぽの塵芥車でも発見するのが関の山であろう...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...家の中は空っぽで...
江戸川乱歩 「悪霊」
......
大江鉄麿 「懐」
...中は空っぽだったんだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...皮肉な一瞥(いちべつ)を空っぽうの入物に与えたぎり...
夏目漱石 「道草」
...と、見ると、床の側に置いた、華魁人形の箱は、蓋をハネ退けられて、中は空っぽ、「あッ」思わず顔色を変えて立ち縮(すく)みました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...下男部屋を見ましたが、そこも空っぽ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを盗み出すつもりで蝋燭の灯(あかり)で見たが穴倉は空っぽだ」「たぶんお染が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「御免」思い切って飛込むと、中は空っぽ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今さらながら空っぽのお厨子に気がつきました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御用は大暇、懐中は空っぽ、十手を突っ張らかしてパイ一にあり付くほどの悪気はなく、このあいだ痛めたばかりの銭形の親分のところへ行って、少し借りるほどの胆(きも)も据(す)わりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――頭の空っぽな美男によくある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな路地のどん詰まりにある空っぽな家にそれ以上の物音を求めるのは贅沢というものだ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...あとは又以前のように空っぽになってしまう...
堀辰雄 「幼年時代」
...財布の中はいつもいつも空っぽだった...
正岡容 「寄席」
...空っぽの舞台を見せてこれが劇場とおぼつかなくも説明...
山本笑月 「明治世相百話」
...「どうしたのよ、黒ちゃん……」耳元で、案外平気そうに囁く、葉子に答えようとしても、体の中のものは、全部胸につまって、例えようもなく、重苦しく、そのくせ腹の中は、まるで空っぽで、力というものは、跡形なく消え飛んでいた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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