...壇の下に置きっぱなしになっている空っぽの棺桶に近づいて...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...心臓が空っぽになった様な感じである...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...財布が空っぽで一銭も残っていません...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...内部がとたん張りか何かで空っぽでも好(い)い加減重いのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ひとけのない空っぽの部屋がふたつあるだけで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...生活はまるっきり空っぽなんです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...空っぽのガマ口を投(ほう)り出してカラカラと笑い出しました...
野村胡堂 「古銭の謎」
...浅ましく空っぽの中を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家の中はしばらく空っぽになりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...広小路の葭簾(よしず)小屋を覗くと、中は空っぽ、薄暗くなると引揚げて、浜町の家へ帰ることを確かめて、玄々斎の隠れ家へ辿り着いたのは、もうすっかり暮れてからでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六の小僧で――」「それでお前たちは近江屋を空っぽにして飛んで来たのか」「ヘエ」「あきれた奴らだ――相手はそれがねらいだったんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二本空っぽになると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其処(そこ)は綺麗に空っぽにされて...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...頭が空っぽの人、つまり本当に明け透けで何でも口に出して言ってしまうような人の理論に従えば、自分の仕事について語らない人達というのは、何か良くない事をやっているものなのだそうだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...思った通りだ」寝室は空っぽだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...全くの空っぽだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...ぬれた足と空っぽな胃(い)ぶくろをかかえて歩き続(つづ)けた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...まるで空っぽな頭と...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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