...形而上的生活の如きは空しい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...○人間の生活とは畢竟水に溺れて一片の藁にすがらうとする空しいはかない努力ではないのか...
有島武郎 「運命と人」
...「さようなら」されてみるとひどく空しい詰らぬことのように思われたのである...
田中英光 「さようなら」
...院長の空しい努力を続けつつある光景が想像された...
谷崎潤一郎 「細雪」
...空間は言葉の通り空しいのだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...しかしこの空しいもののために...
外村繁 「澪標」
...いかにも空しい気がする...
久生十蘭 「奥の海」
...暗黒の宇宙で空しい旋転をつづける全太陽系遊星の未来の予想図に髣髴するといわれる...
久生十蘭 「南極記」
...すべては空しいとは誰が言つた?あなたの傷つけた小鳥だつて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...出口をめがけての空しい殺到...
堀辰雄 「春日遲々」
...何処へ昇つて行くのか解らない空しい階段の一端を眼にでもしてゐるかのやうな...
牧野信一 「熱い風」
...予言はむなしい風の空しい声でございましょうか? あなたの放縦な欲望(のぞみ)のために...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...彼はその空しい淵にゆられて真空の空のあなたこなたに吹き迷わされる鳥の羽のようであった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
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三好達治 「一點鐘」
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森川義信 「あるるかんの死」
...空しい気持で帰った...
吉川英治 「脚」
...折角の予の志もすべて空しい気がされる...
吉川英治 「三国志」
...千里の往来も空しい旅となって...
吉川英治 「三国志」
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