...その声が空しい反響を呼んだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「さようなら」されてみるとひどく空しい詰らぬことのように思われたのである...
田中英光 「さようなら」
...想(おも)えば先生の椅子(いす)は最早(もう)永久に空しいのです...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...みずからの空しいものであり(道徳と関係の深い良心などを見よ)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...青銅のように自分の形を固持する形式ではなくして封蝋のように空しい質料が夫である...
戸坂潤 「性格としての空間」
...落着いた静かな空しい心境だった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...そしてその空しい穴を充たすべき新らしい偶像がまだうち立てられていないからだ...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...落着いた空しい気持だった...
豊島与志雄 「反抗」
...八十遍(ぺん)も空しい用意をしながら奥さんも平気なものだ...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...空しいか空しくないか...
久生十蘭 「だいこん」
...久美子は空しい抵抗をつづけながら...
久生十蘭 「肌色の月」
...欣然と卓をたたいて空しい収穫のおもひに縊られるもの...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...かの傳説は空しいものであらうか...
堀辰雄 「伊勢物語など」
...いかに空しいものか! ――僕はこなひだ京都に滯在してゐたとき...
堀辰雄 「夏の手紙」
...その手は巌に向つて矢を放つよりも空しい戦略であります...
牧野信一 「酒盗人」
...また私は空しい机の前を離れて...
牧野信一 「病状」
...再び空しい顔をして馬春堂の露店へ帰って来て...
吉川英治 「江戸三国志」
...どれもみな殻ばかりで空しい...
吉川英治 「三国志」
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