...鷲(わし)が一羽空高く輪をえがいて...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...そんな空想に浸(ひた)ったなり...
芥川龍之介 「母」
...この真空な空間の中では何の動力を与えてやらなくてもその運行を続けるであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...彗星のやがて出るといふ前方の空を凝視しながら...
犬養健 「朧夜」
...しかるに水、火、空気は、その人を活かすと同時に人を殺すものなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...洗われて薄い水いろの蒼空(あおぞら)が顔を見せて...
太宰治 「狂言の神」
...空しく質問の機を失せり...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...それらを包んでプリズムのように遠近のはっきりする空気...
谷譲次 「踊る地平線」
...あのお金は何に使うの?」とうとう来たな! 私はそう思って空惚(そらとぼ)けながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...鹿(しか)は空気また精気を多く持っている...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...かの強力な空気銃を取り上げて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...のみならずこの条件を充さないものでも尚空間表象と考えられるものを挙げることも出来る...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...空虚は、他の何物でも満されない...
豊島与志雄 「裸木」
...通行御免天下晴れての空地である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...空氣(くうき)は水(みづ)のやうに重(おも)く沈(しづ)んでゐた...
南部修太郎 「一兵卒と銃」
...ほの温かくて、秋の空氣の中に、溶け入るやうな白い頬の魅惑(みわく)、おど/\した大きい眼、丸ぽちやで、笑くぼが淀んで、阿里道子のえり子のやうな無邪氣な口調(くてう)など、フエミニストの八五郎を、有頂天にさせるには充分でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友達さびしがりて誘ひにと行けば今に今にと空約束はてし無く...
樋口一葉 「たけくらべ」
...非常に固く結んであるのを解いてサックを開くと空(から)であった...
夢野久作 「黒白ストーリー」
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