...穹窿(きゅうりゅう)になっている廊下に反響を呼び起して...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...壁の上にはこれを覆う穹窿(きゅうりゅう)すなわち天が安置されている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...わが身は大穹窿の裏(うち)に在り...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...蒼穹(あおぞら)の奥...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...常春藤(きづた)の絡み付いた穹窿(アーチ)形の門...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ぽっちりと静かに澄みきった蒼穹(あおぞら)を眺めていました...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...透明な白い雲は大急ぎで蒼穹の面を散っていった...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...ほこりと灰とに白くなった穹窿形(きゅうりゅうけい)の低い古門があって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...オピタル大通りからセーヌ川までビエーヴルの穹窿(きゅうりゅう)を作り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無限の穹窿となつて廣がつてるのだ...
萩原朔太郎 「宿命」
...穹窿の柱のあたりで...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...橋の穹窿(きゅうりゅう)の下は一層暗く見えた...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...山の上では薄明穹(はくめいきゅう)の頂(いただき)が水色に光った...
宮沢賢治 「泉ある家」
...かくまでに心をいたましむるは薄明穹の黒き血痕新らしき見習士官の肩章をつけなが恋敵笑ひ過ぐるを...
宮沢賢治 「〔かくまでに〕」
...蒼穹の彼方へと流れ去る...
宮本百合子 「大いなるもの」
...蒼穹の怒(いきどほ)りを悩ましき 外景すとうぶを みつめてあればすとうぶをたたき切つてみたくなるぐわらぐわらとたぎるこの すとうぶの 怪! 寂!ほそい がらすほそいがらすがぴいん とわれました葉葉よ...
八木重吉 「秋の瞳」
...巧みに釣り上げられた大天幕の穹窿(きゅうりゅう)の無数の隙間からは...
夢野久作 「暗黒公使」
...しかし紺碧(こんぺき)の大穹(おおぞら)と...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
便利!手書き漢字入力検索