...物産の学を究めると共に...
芥川龍之介 「僻見」
...その夢を諦らめその塵を究めるのが人生である...
種田山頭火 「行乞記」
...――物を広く探るよりも、心を深く究める...
種田山頭火 「其中日記」
...柿坂から新耶馬渓の奥を究めるに至つて...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...歩きながら、よく見究めると、やっぱり鯨だった...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...国民精神文化研究所という超大学を以てしても奥を究めることが出来なかった...
戸坂潤 「思想動員論」
...自分を究めることが出来ないこととなったのである...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...しかしこの問題を究めるためには...
中谷宇吉郎 「雪」
...その矛盾に満ちた発展の諸特質を究めることは...
野呂栄太郎 「『日本資本主義発達史講座』趣意書」
...ずっと前に地平線の彼方に影を没してしまったのを見究めると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この書物が私たちの持ち得た唯一の宗教的な詩集として貴重なものに思へさへいたします(「古代感愛集」の宗教的な感じの源泉を深く究めることは私たちに課せられた大きな問題のひとつとなることでせう 少くとも私はこれから自分のすべき研究の一つの方向をそのはうへ向けて行く決心でゐます)「古びとの島」などの南の海のなかの小さな島にいまも殘つてゐる古代の姿のかそけさ...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...出来る限り上りの好い凧にするやうに究めるのが...
牧野信一 「鱗雲」
...究めることは難しかった...
正岡容 「寄席」
...現實にどこまでもかぶりついてそれの運動の法則を見究めるほか方法をもつことが出來ぬ...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...尚斯の種の科學的研究は殆ど其の到達點を見究めることが出來ない状態であるから今後永く研究の歩を進めて行きたいと思ふ...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...神慮に立ち入って究めることは敢(あえ)てしない...
森鴎外 「独身」
...また強いて詳しくその点を究めるまでもないか知らぬが...
柳田国男 「山の人生」
...その薬法を究めるため...
吉川英治 「江戸三国志」
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