...アウエルバツハの穴蔵に愚昧(ぐまい)の学生を奔(はし)らせたる...
芥川龍之介 「LOS CAPRICHOS」
...いつものように穴蔵(あなぐら)にしこんだビールにサルサ根(こん)からとった液(えき)をまぜ...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...穴蔵(あなぐら)へゆく階段(かいだん)をかけおりようとした...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...家屋票もついていないような穴蔵に棲み...
海野十三 「深夜の市長」
...穴蔵の中が一目に見える...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...何かただならぬ気色(けしき)で穴蔵の中へはいって来た...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...冬の穴蔵にまではこび...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...かの穴蔵の仕事の十指にあまる連絡の線を切断...
太宰治 「虚構の春」
...自分の家でタイル張りの浴室にばかり這入りつけているせいか穴蔵へでも入れられたようで...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...まるで穴蔵に落ちこんだように...
中村地平 「霧の蕃社」
...足元は無論穴蔵(あなぐら)の底を踏むと同然である...
夏目漱石 「永日小品」
...泥んこの穴蔵のなかの道につらなる木賃宿の屋根の上にも雪が降っている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ひょろ松を助けるふりをしながら土蔵の穴蔵へ入ってなにかしきりにゴソゴソやっていたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...中世紀の僧侶(そうりょ)たちが彼らの犠牲者を壁に塗りこんだと伝えられているように――それを穴蔵の壁に塗りこむことに決めたのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...床板を拡大鏡で調べました」「それから壁紙も?」「ええ」「穴蔵も見ましたね?」「見ました」「それじゃあ」と私は言った...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...腐らせては大変だというのでそれらを穴蔵の外にひろげ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...穴蔵部屋の財宝と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あの屋敷の穴蔵部屋へまで身を墜(おと)したのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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