...穢い犬が二匹出て來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これによつて神を招いて穢を拂うのである...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...穢(きたな)い小(こ)百姓(しやう)の垣根に花を持つた梅の樹が目についた...
薄田泣菫 「茶話」
...薄穢い粘土製のパイプを咥(くは)へて...
薄田泣菫 「茶話」
...他の国では家名が私のために穢(けが)されるはずはありません...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...さうして小(ちひ)さな木片(もくへん)を入(いれ)る爲(ため)に持(もつ)て來(き)た麻(あさ)の穢(きたな)い袋(ふくろ)を草刈籠(くさかりかご)から出(だ)した...
長塚節 「土」
......
長塚節 「土」
...「この穢土(えど)濁世(だくせい)にこんな人達が...
「處女作の思ひ出」
...穢土厭離(ゑどおんり)...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...この世にあろうとも思えぬ畜道の穢(けがれ)にまみれるくらいなら...
久生十蘭 「無月物語」
...もうその手に乘らないぞ――あんな穢ならしい書類なんか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...空襲炎上によるその以前にことごとく市街店舗の外装を不潔汚穢の極度のものとはしてしまつてゐた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...ある時村へ穢(きたな)い貧僧来るをこの寺へ泊まらせる...
南方熊楠 「十二支考」
...穢い裏町ではこの手のひらが大きくひろがり...
室生犀星 「はるあはれ」
...俺とこまで穢(けが)しやがって...
横光利一 「南北」
...爾(なんじ)の勾玉は玄猪(いのこ)の爪(つめ)のように穢(けが)れている...
横光利一 「日輪」
...剣ヲ穢(ケガ)ス剣家禄(ロク)ヲ糞城(フンジョウ)ニ積ムだとか...
吉川英治 「柳生月影抄」
...そうして他人の不道徳を罵る時にはその内面的の穢なさを指摘しようとします...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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