...七 一國をあげての罪穢を拂う行事をして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...「わたくしは穢(きたな)い心はございません...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...そのお屋敷の方がこんな穢いバーへ来るのは...
田中貢太郎 「蛾」
...穢い容(なり)をした旅僧が錫杖を鳴らしながら来て手にした鉄鉢をさし出して...
田中貢太郎 「長者」
...「あっちに行き給え、穢らわしい...
豊島与志雄 「碑文」
...醫者(いしや)は穢(きたな)く成(な)つた繃帶(ほうたい)を解(と)いてどろりとした白(しろ)い藥(くすり)を復(ま)た陶製(たうせい)の板(いた)で練(ね)つて貼(は)つた...
長塚節 「土」
...おゝ穢らはしい狂人等...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...「貯(た)めるほど穢(きた)ないものは塵(ちり)と金(かね)なり」という諺(ことわざ)があるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...*100「汚穢に満ちていること...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...穢れを背負いこんで...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...つとめて汚穢の修行をしているうちに...
久生十蘭 「新西遊記」
...その頃はまだ帝室の紋章たる*2双頭の鷲を看板につけていたのが穢(きた)なく黝(くす)んでしまったやつである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...思えば穢(きた)ないようだが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...誠に意地の穢(きた)ない所謂(いわゆる)牛飲馬食とも云うべき男である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これを糞穢に蔵す...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
...汝ただ家内を掃除し糞穢を除き去り...
南方熊楠 「十二支考」
...こうして初めから穢(よご)された...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...曲がるほど、南京街の裏は、穢(きたな)く、狭く、異臭が濃い...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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