...われらも穢土(えど)の衆苦を去って...
芥川龍之介 「邪宗門」
...特に現世生活を穢土(えど)と罵り...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...此土即寂光土か厭離穢土欣求淨土か...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...と穢(きたな)らしい子供等が家々から出て來て...
石川啄木 「天鵞絨」
...よく見ると鉄屑の油で穢れてはいるが...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...穢(きたな)い小(こ)百姓(しやう)の垣根に花を持つた梅の樹が目についた...
薄田泣菫 「茶話」
...殺害の汚穢を語るも...
高木敏雄 「比較神話学」
...屋根裏の穢い所よ...
田中貢太郎 「青い紐」
...ソレガトウダンスノ胼胝ノオ蔭デスッカリ穢クナッチャッタンデ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...何だか穢ならしい気がした...
豊島与志雄 「未来の天才」
...此奴(こいつ)は穢(けが)れた動物だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そこはやはり汚穢(おわい)の巣窟にしても...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...豕が多食・好婬・懶惰(らんだ)で穢(きたな)い事を平気というは世に定論あり...
南方熊楠 「十二支考」
...産の穢れを白不浄という地域はひろいが...
柳田国男 「故郷七十年」
...その為には最も穢(けがれ)を忌んで...
柳田國男 「日本の伝説」
...」「爾の玉は爾の小指のように穢れている...
横光利一 「日輪」
...今日のごとく穢(よご)されていなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...穢土(えど)の闇と浄界の闇とを厳(いか)めしく境しているのだった...
吉川英治 「親鸞」
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