...特に現世生活を穢土(えど)と罵り...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...渠の居間にしてゐる穢(むさくる)しい二階に上つて來た...
石川啄木 「足跡」
...それが又穢(きたな)い家許りだ...
石川啄木 「赤痢」
...恰度干潮で薄穢い泡を満潮線へ残したまま海水の引いてしまった水際へ屈み込んで...
大阪圭吉 「死の快走船」
...ただ一軒の穢(きた)ない小屋にすぎない...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...穢いもんが彼処に一杯溜つてゝ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...もう自由(じいう)を見(み)るな!穢(けがらは)しい塵芥(ちりあくた)め...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...厭らしくて穢ならしくて...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...その穢(けが)らわしい環境からのがれようとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...四五十匹もある毛虫を潰すのも穢い...
長塚節 「栗毛虫」
...博勞は氣の長いことをするのうと見て居たがアヽ庖丁を出すのであつたと此時漸く穢げな庖丁を手でこすりながら出して呉れた...
長塚節 「佐渡が島」
...そこはやはり汚穢(おわい)の巣窟にしても...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...お前はわたしに属するものを穢したから」と言ったそうだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らは死者の穢(けが)れを厭(いと)うあまりに...
柳田国男 「海上の道」
...産の穢れを白不浄という地域はひろいが...
柳田国男 「故郷七十年」
...鮮血の網を引被(ひっかぶ)ったまま穢(よご)れたピストルをシッカリと握って...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...意地穢(きた)なく...
吉川英治 「新書太閤記」
...穢(むさ)い田舎者と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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