...唯危く接穗されてゐるに過ぎない事を見て果敢さを感じた事はなかつたか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...穗科閣下(ほしなかくか)は...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...與謝野晶子氏も窪田空穗氏も寄稿家であつた...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...すくなくとも平福百穗あたりが芥川を畫くにあたつて...
小穴隆一 「二つの繪」
...「稻の穗...
太宰治 「お伽草紙」
...穗井田忠友が觀古雜帖にて摸本ばかりは見し天壽國曼陀羅も...
内藤湖南 「寧樂」
...一杯(ぱい)に塞(ふさ)がつて居(ゐ)る稻(いね)の穗(ほ)の下(した)をそろ/\と偃(は)ひながら水(みづ)が低(ひく)く成(な)つた時(とき)秋(あき)の日(ひ)は落(お)ち掛(か)けた...
長塚節 「土」
...おつぎは何處(どこ)でも構(かま)はぬと土手(どて)の篠(しの)を分(わ)けて一(ひと)つ/\に蜀黍(もろこし)の穗(ほ)を力(ちから)の限(かぎ)り水(みづ)に投(とう)じた...
長塚節 「土」
...處々(ところ/″\)ちらり/\と白(しろ)い穗先(ほさき)が覗(のぞ)いて大抵(たいてい)はまだ冴(さ)え/″\として只(たゞ)一枚(まい)の青疊(あをだゝみ)を敷(し)いた樣(やう)な田圃(たんぼ)の間(あひだ)をくつきりと際立(きはだ)つて目(め)に立(た)つのであつた...
長塚節 「土」
...さうすると麥(むき)を刈(か)つた跟(あと)の菽(まめ)や陸穗(をかぼ)が渇(かつ)した口(くち)へ冷(つめ)たい水(みづ)を獲(え)た樣(やう)に勢(いきほひ)づいて...
長塚節 「土」
...丈は一丈もある蘆が淋しくさら/\と靡いて居るが月の光に照されて居る枯穗がくろずんで見えるので怪しんで問うて見ると水が出た時汚れたんだらうといふことであつた...
長塚節 「土浦の川口」
...痩せた薄の穗もやつぱり傾いたまゝ動かない...
長塚節 「彌彦山」
...瑞穗の國に、瑞穗の國を、守る神あり、八百萬神...
夏目漱石 「從軍行」
...後ろから槍の穗先が出て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...筆の穗先(ほさき)を噛んだまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのときその連れの背のたかい男は菜穗子とならんで...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...チチウコ土穗即ち土にまみれた稻の落穗を...
柳田國男 「食料名彙」
...それだけ穗高を仰ぎ見るには...
吉江喬松 「山岳美觀」
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