...この辺は、いまから七、八百年も前からひらけて、津軽の豪族、安東氏の本拠であつたといふ説もあり、また江戸時代には、その北方の小泊港と共に、津軽の木材、米穀を積出し、殷盛を極めたとかいふ話であるが、いまはその一片の面影も無いやうである...
太宰治 「津軽」
...近くの十三港と共に米や木材の積出しがさかんに行はれた事など...
太宰治 「津軽」
...葡領アフリカのグランデ・バサーニョへマホガニーの積出しに行った...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...兎(と)に角(かく)に之(これ)を亜米利加に積出して幾らの金になれば宜いのかソレは知らぬけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...荷造りをして運賃を見て積出しても...
三好十郎 「おりき」
...相当の荷を三日にわたって積出していたそうです」「蜜柑もあったわけだな」「偽装のためにですね...
山本周五郎 「風流太平記」
...親分はいませんかい――」と湧井郷(わくいごう)の博奕(ばくち)打ち――表稼業は福知山から積出しの船株持ち由良(ゆら)の伝吉の荒格子へ飛び込んで来たのは...
吉川英治 「剣難女難」
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