...石炭を積んだ達磨船(だるまぶね)や白ペンキのはげた古風な汽船をものうげにゆすぶっているにしても...
芥川龍之介 「大川の水」
...枕木を積んだトロツコが一輛...
芥川龍之介 「トロツコ」
...さうして或日白隱が一つの悟りを得てその座禪の座から(彼は戸外の石上に坐して工夫を積んだといふことである)歸つて來る時に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...とても大きな荷物を二輪車に積んだのを...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...車の後部に積んだ味噌樽の上に載せた...
海野十三 「蠅男」
...更に言ひかへれば主観の慧(けい)の修行を十分に積んだものでなければ...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...三ヶ所に積んだ軍用金が三百万両...
直木三十五 「南国太平記」
...腐蝕土を数尺積んだというくらいが普通なので...
中谷宇吉郎 「異魚」
...一代に積んだ巨億の富は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...杉なりに積んだ用水桶を用意して置いたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まして仙台米をうんと積んだ金船が何艘となくはいってきたのだ...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...降り積んだ雪を踏みながら重苦しそうに大通のほうへ行進して行く...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...少しばかりの米俵を積んだ荷馬車がどこからか來て庭先にとまる...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...その米俵を積んだ車が置いてあって...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...そうして一本一本積んだ樹を取り出して...
夢野久作 「虫の生命」
...棉花を積んだ船、落花生を満載した荷船、コークス、米、石炭、粘土、籐、鉄材、それらの間に交って、フィリッピン材の紅と白とのラウアンが、鴨緑江(おうりょくこう)材のケードルや、暹羅(シャム)材の紫檀(したん)と競いながら、従容(しょうよう)として昇って来た...
横光利一 「上海」
...その下に屍(かばね)を積んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...――徳川家第一の武勲を積んだ晩境の自分に今やむくわれて来たものは何か?(これが...
吉川英治 「新書太閤記」
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