...片隅の本箱の上に積んだ原稿紙を五六十枚攫(つか)んで来て...
石川啄木 「病院の窓」
...叫喚怒号(きょうかんどごう)する人間を積んだ上り電車が...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...俵を積んだのだろう...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ポートランド沖を泳いでいる彼をひろいあげた牛を積んだ船は...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...英雄も弱者となり――数千劫(すせんごう)の功徳を積んだ聖僧でさえも...
中里介山 「大菩薩峠」
...家財道具を車に積んだ賤民共が陸続(りくぞく)と都門の外へ出て行く...
中島敦 「盈虚」
...腐蝕土を数尺積んだというくらいが普通なので...
中谷宇吉郎 「異魚」
...かなり苦しい行も積んだ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...台の上へ杉なりに積んだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一代に暴富を積んだしたたか者です...
野村胡堂 「礫心中」
...皿小鉢を積んだ荷馬車や...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...降り積んだ雪の上を...
本庄陸男 「石狩川」
...二三段に積んだ本箱の中にあつたのに...
森鴎外 「大塩平八郎」
...老舗の名は聞えていたが確実に資産を積んだのも...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...一人の男が俺の犬は五百封度積んだ橇を曳きだしてそのまま歩くことが出来ると云いだした...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...炭俵と蜜柑を積んだ手橇が一台人もなく雪路に停っていた...
横光利一 「旅愁」
...楽に積んだ身代(しんだい)は...
吉川英治 「江戸三国志」
...雪のように梢(こずえ)に積んだ厚ぼったい花は...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索