...自分達は究竟の意味に於いて他を愛する生涯をば決して輕易に見積る事を許されない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...平日の積る話を語り合ふも亦一興なり...
石井研堂 「元日の釣」
...博士が蔵書全部の価格をざつと三万円に見積ると...
薄田泣菫 「茶話」
...時には雪が七寸も八寸も積る時もあつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...どつさり積るのです...
津村信夫 「雪」
...従順(すなお)に雪の積るに任せて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...世間の大衆の不平が積るのが当然と云わねばならぬ...
戸坂潤 「学界の純粋支持者として」
...積る怨(うら)みの数々を言って聞かそう...
中里介山 「大菩薩峠」
...五メートルくらい積る所が珍しくないという話を持ち出した...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...積る木の葉の傍に寝るとは何といふ旨さだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...リックマン氏がその前年に行ったと同一の方法で見積るとすれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...外にはまだ盛んに雪が積るらしく...
宮原晃一郎 「夢の国」
...堅い石場の約束に、話は積る雪の肌、とけて嬉しき胸の雲、吹払うたる晴嵐は、しん新地じゃないかいな……」今井 同志の誓よりは女の方が大事か...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...* 自分の持つものを過大に見積ること...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一の二「やあとうとうやってきたな」「……しかも粉雪だ」「これは積るぞ」講演が終ったのは夜の十時...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...その純小遣いを十五円乃至四十円位に見積る...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...積る苦労のために病死すると...
夢野久作 「冥土行進曲」
...養兵力をおよそ二百五十人と積ると...
吉川英治 「新書太閤記」
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