...自分達は究竟の意味に於いて他を愛する生涯をば決して輕易に見積る事を許されない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...月に積ると莫大になる...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...降り積る雪を押し分けて香ぐはしい顔を持ち上げる高原の花のやうな落付(おちつき)と根強さとを持つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...諸人の愁訴相積るの由...
太宰治 「右大臣実朝」
...そしてその時分も矢張同じやうに雪は積るだらう...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...さあ吾々にはまだ過去の三年間の積る物語りがある...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...雪はどんどん積るので...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...雪が十分深く積ると...
中谷宇吉郎 「雪」
...みるみるうちに大雪の積るのは多くこの種の雪で...
中谷宇吉郎 「雪」
...しかも自分でその馬鹿気さ加減の程度を明らかに見積るだけの脳力があるので...
夏目漱石 「それから」
...塵埃(ほこり)の積る位は懐中に余裕のない彼の意とする所ではなかった...
夏目漱石 「道草」
...明星の山頼むごと訪ねきて積る木の葉の傍に寝る十二年の晩秋箱根強羅の星山荘にあつての作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...とんと年を重ねるにつれて恋の積るのに似てゐると...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...従ってそれが総人口に対してとる比率を幾分でも正確に見積ることは困難であろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...少しは積るらしい今年初めての雪の音を珍らしく聞きすました...
室生犀星 「故郷を辞す」
...積る塵の下から雑器を取上げねばならぬ...
柳宗悦 「雑器の美」
...塵の積るに任せてあった...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ここではたいして積るようなことはない...
山本周五郎 「契りきぬ」
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