...はさみ撃ちにする積りで...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...そこで本庄は何気なく訊き出してみる積りで云った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...その零砕な調べの積り積つたものださうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...幾らわたしが手を働かして泳ぐ積りでも...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...積りでいるのである...
戸坂潤 「科学論」
...パシエンカはつひ人間の為めに生活する積りでゐて...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...積りに積った一年ぶりの挨拶を交わさなければならないのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...これから塒(ねぐら)へ帰(けえ)る積りかえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから薬包紙を取捨てる積りだったと申しております」「なるほど...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...直ぐ續いて入る積りで着物を脱ぎかけて居た妹で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺には大方見當はついた積りだ――が」「誰です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「遺言の積りで書いたもの」が...
葉山嘉樹 「遺言文学」
...そして私は彼女の八〇万フランを良質の債権に投資するように強く要請する積りです」ウージェーヌは黙って歩き回っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この落葉の積りやうは如何だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...設計に対する詳細妥当な見積り書によって...
本庄陸男 「石狩川」
...理窟は別とした處で一體歌よみは和歌を一番善い者と考へた上でどうする積りにや...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...凶ならば蔵書を叩き売って北海道へでも亡命する積り...
山本周五郎 「青べか日記」
...「これは大方鼻をかむという刺激が積り積ってこんな事になったのじゃないか」なぞいう解釈を下している人もあります...
夢野久作 「鼻の表現」
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