...一夜の中(うち)に一尺も二尺も積り重なる日があった...
有島武郎 「カインの末裔」
...いざと云えば得意の当身を用いる積りで...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...敬意を表する積りでその折のフロツクコートだけは今朝も着込んでゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...子供と嫂(ねえ)さんは今暫時國許へ置いて己は單身で上京して三四ヶ月は一人で遣つて見る積りで居る...
高濱虚子 「續俳諧師」
...そんなことを言って来年の春あたたかくなったら一番に私をたべる積りだろう...
夢野久作 「蛇と蛙」
...始めは父の別荘に行く積りであった...
夏目漱石 「それから」
...新聞で遣る積りだ」「大いに要領を得ている...
夏目漱石 「それから」
...そんな無暗(むやみ)な事は起らない様にする積りです...
夏目漱石 「それから」
...もう一(ひ)と息というところで行詰まって居るのです」「大谷千尋の正体を突き止めたのですね」「見当は間違わない積りですが...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...お秋は見ん事やりとげて見せる積りでしょう...
野村胡堂 「十字架観音」
...何んとかして貰う積りでしたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...材木のやうに仆(たふ)れました」「――」「お茶番の積りで見物に寄つて來た人達も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お通さんの本心を聽く積りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は貴方からかれこれ云はれる気遣はない積りなんですから……理窟を云へばまあかうだがね...
平出修 「瘢痕」
...仙太 お笑い草になる積りだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...」「それではほんとにそんなところへ己を連れ出す積りかい...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...余は此の家をも早く去る積り...
山本周五郎 「青べか日記」
...これから一生懸命にやる積りです...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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