...作家になる代りに批評家になる積りだつたさうだ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...黄金仮面そのものを引捕えるのもそんなに遠いことではない積りです」明智の絶えぬ微笑が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...僕はあすこへ応用してもらう積りで文章談をしたのではない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...排列の方法には随分苦心をした積りだが...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...卵の積りで陶物(やきもの)の模型卵を呑んで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...御相談をする積りであると答えた...
夏目漱石 「それから」
...どれほど自分の敏腕を高く見積りたい今の敬太郎にも絶対の不可能であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...もう一(ひ)と息というところで行詰まって居るのです」「大谷千尋の正体を突き止めたのですね」「見当は間違わない積りですが...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...フンダンに持って居る積りであります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...尻が割れそうになって逃出しましたよ――と平次へ報告する積りだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その積りにして置いて」平次は火鉢に突つ立つて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「此火箸は匕首の積りだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして私は彼女の八〇万フランを良質の債権に投資するように強く要請する積りです」ウージェーヌは黙って歩き回っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...神奈川以東の海岸から上(のぼ)る積りに用意した所が...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...設計に対する詳細妥当な見積り書によって...
本庄陸男 「石狩川」
...何故汽車へ乗ったか? 何処かへ逃げる積りだったのか? そうではない...
松永延造 「職工と微笑」
...だけれど彼の人は一生私を離さない積りで居るんでしょう...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...手紙には何も人に言われぬような事を書く積りではないが...
森鴎外 「雁」
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