...自分の職責(しごと)は忠実(まじめ)にやつてる積りです...
石川啄木 「病院の窓」
...じゃあ箪笥(たんす)へでもしまう積りかな...
江戸川乱歩 「接吻」
...鶴笑の積りではそれでも大分見切つた上の申出(まをしで)らしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...幸子と雪子と悦子の三人で八月怱々(そうそう)に立つ積りでいたところ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まさか菅野の未亡人がそんな所へ雪子ちゃんを世話する積りでもあるまい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そんな遠慮はしない積りだよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...晴(はあ)ちやんが来てもゐない積りにしてゐてくれと言はれてゐるのよ...
徳田秋声 「のらもの」
...細君は自分で持つていく積りでゐるらしいんだが……...
徳田秋聲 「和解」
...御役でも御探しなさる御積りなんでしょうよ」「いい積りだなあ...
夏目漱石 「それから」
...借りるんです」「誰から」代助は始めから此所へ落す積りだったんだから...
夏目漱石 「それから」
...その積りで付き合って貰いやしょうか」「馬鹿」「こいつは落雁や羊羹じゃ安いや」八五郎はそう言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...秋山彌十のところへ行く積りだったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は先方に気を揉(も)ませる積りで態(わざ)と手を着けない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私などわかつてゐる積りで...
別所梅之助 「石を積む」
...だから出生による一七九五年の見積りは正確であり得ないということになる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...」大貫は冗談めかした調子で云つた積りだつたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...つい一二時間病室の陰気な空気を除(よ)けている積りだろうか...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...その夜は私も大いに醉ふ積りで...
若山牧水 「樹木とその葉」
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